【BIS論壇No.453】ドクター中松96歳の誕生日を寿ぐ
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NetIB-Newsでは、日本ビジネスインテリジェンス協会理事長・中川十郎氏の「BIS論壇」を掲載している。
今回は7月26日の記事を紹介する。1992年2月12日に創設した日本ビジネスインテリジェンス協会(Business Intelligence Society of Japan:BIS、会員200名)の名誉顧問・中松義郎工学博士は創設以来32年間の長きにわたり、当協会BISをご指導いただいており、会員一同深謝している次第である。
中松義郎博士は6月26日に満96歳の誕生日を元気に迎えられた。世界の発明王エジソンの発明特許2,000件超を上回る3,000件以上の特許を保持。現在も毎年、5~7件の特許を取得。発明への挑戦は衰えることを知らない。
30年以上にわたり、毎日食事の写真を撮影。健康との関連を調査研究された功績が世界的に評価され、2005年に「イグノーベル賞」を授与された。
その後、ガンに侵され、3人のガン専門医から余命3年と宣告されたにもかかわらず、お得意の発明精神でガン対策健康食品、健康体操などを考案され、7年以上元気に活躍しておられるのを我々は見習うべきであろう。
健康の秘訣は朝昼晩死ぬまで一生食べる医食同源たる食生活、それに健全な身体を支える精神力である。
ドクター中松はかつて日本帝国海軍兵学校で身心を鍛えられ、その精神力、体力は96歳になっても劣えない。「健全なる精神は健全なる身体に宿る」。健全なる身体と、屈指の精神力の96歳で前人未踏の東京都知事選に立候補。健闘された。
古今東西、96歳で国政選挙や地方自治体の選挙に出馬されたのはドクター中松以外には見当たらない。その行動力、実践力、精神力を我々は見習うべきであろう。
発明にも効果的といわれるドクター中松のお好きなカラーの赤を基調にした選挙ポスターも注目を浴びた。赤色は古代日本では神社、仏閣、鳥居にも活用されている日本の伝統的な色彩だ。「赤」色は宗教のみならず、心臓でつくり出され、人間の体中をめぐり健康を維持する血液の色でもある。日本の国旗「日の丸」、ドクター中松の海軍兵学校、帝国海軍の旭日軍艦旗の赤色でもある。「赤色」は「情熱」「熱情」「精神」を奮い立たせる色、「発明」を誘発する色だ。
ドクター中松が「赤」の中松カラーでさらなる発明と長寿に挑戦されんことを心から祈念する次第である。
<プロフィール>
中川 十郎(なかがわ・ じゅうろう)
鹿児島ラサール高等学校卒。東京外国語大学イタリア学科・国際関係専修課程卒業後、ニチメン(現:双日)入社。海外駐在20年。業務本部米州部長補佐、米国ニチメン・ニューヨーク開発担当副社長、愛知学院大学商学部教授、東京経済大学経営学部教授、同大学院教授、国際貿易、ビジネスコミュニケーション論、グローバルマーケティング研究。2006年4月より日本大学国際関係学部講師(国際マーケティング論、国際経営論入門、経営学原論)、2007年4月より日本大学大学院グローバルビジネス研究科講師(競争と情報、テクノロジーインテリジェンス)関連キーワード
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