2024年12月04日( 水 )

攻めの経営で躍進 圧倒的トップの学習塾・英進館

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英進館(株)

 創業45年を超える英進館は、中学・高校・大学受験それぞれおいて九州トップクラスの合格実績を誇る進学塾だ。近年は、M&Aによりさらに事業を拡大。広島最大の学習塾・田中学習会をグループ化し、九州・中国地方で他社の追随を許さない学習塾グループとなった。

自立した社会人を育成し2024年に創業45周年

英進館(株) 筒井俊英代表
筒井俊英代表

    九州トップの学習塾・英進館は、1979年4月に現館長・筒井勝美氏が前身となる「九州英才学院」を創業して以来、順調に合格実績を伸ばし、2023年度も多くの生徒を難関校合格へと導くなど、高い合格実績を誇る。筒井俊英氏が代表取締役社長に就任して20年となる今年、同社は創業45年を迎えたが、少子高齢化の市場にありながら、創業来、業績が前年割れしたことは一度もないという。

 英進館の理念は、生徒を「自立した社会人に育てる」ことだ。そのためにも、職員一同、生徒へのあいさつを徹底しており、館内の至るところで職員が生徒に明るくあいさつする光景を目にすることができる。

教壇=現場が左右する九州トップの合格実績

 そして、何と言っても英進館は進学塾であり、「志望校への合格」が至上命令だ。筒井社長は現在も授業を受け持っている。社長自らが現場に立つことで、日々、現場で起こるさまざまな課題、問題点を見つけ出すことができ、スピーディーな対処が可能となるのだという。

 「社長就任の直後は、現場から少し距離を置き、経営に専念した時期もありました。合格実績でトップを譲ることはありませんでしたが、合格率などに課題もでてきてしまいました。そのため、私も教壇に立つ頻度を増やし、現場を見ながら経営することで、合格者数はもちろん合格率も大きく改善することができました」(筒井社長)。

 英進館の教師に対する評価制度の特徴は「公正・公平」だ。英進館では生徒・保護者に実施する「授業アンケート」を定期的に実施。教場内の教師がランク付けされ、1位から最下位まで公開される。また、評価対象は順位だけでなく、科目に対する習熟度を測る「科目テスト」を実施しており、こちらも公開される。

 教師のなかには授業アンケートの順位は高いが、科目テストでは下位の者もいるし、その逆も存在するという。こうした評価制度により、教師1人ひとりが自らの強み・弱みを把握でき、それが教師のスキルアップ、レベルアップへとつながっているという。

「教育」のみに焦点合わせM&Aも積極活用

英進館(株) グループ    11年には広島の学習塾・鯉城学院をグループ化したのに続き、17年には大阪の医学部進学予備校「メビオ」、19年には同じく東京の医学部進学予備校「YMS」をグループ化した。グループ化以降、メビオ、YMSともに躍進を遂げており、老舗の専門予備校と英進館がタッグを組んだからこそ得られた成果と言っても過言ではないだろう。

 そして21年には広島最大の学習塾・田中学習会をグループ化し、広島県内の多数の公立高校の入試で合格者数 No.1を誇る同社を傘下に収めたことで、英進館グループは九州・中国地方で他社の追随を許さない学習塾グループとなった。筒井社長は、「大きな投資となりましたが、田中学習会は英進館と同じく、公立高校で圧倒的な合格実績をもつとともに、教育を通じて人間性を育む塾運営がモットーで、隣接エリアということもあり、大きなシナジーを得られる期待もありました」と当時を振り返る。

リアルの空気をバーチャルにも
メタバースのオンライン校

 創業45周年を迎えた24年、英進館は新規事業「英進館バーチャルキャンパス」を正式開校させた。コロナ禍でオンライン授業はすでに行っていたが、英進館バーチャルキャンパスはメタバースを用いたオンライン校だ。

 「遠方で通えない」「親の転勤で通えなくなった」といった声に応えるもので、最大30名が一斉に受講する集団塾形式、自分だけのカリキュラムで受講する個別塾形式のいずれか、もしくは併用することができるという。集団塾形式はライブで行われ、双方向のコミュニケーションも可能。レベルによってクラス分けも行われる。

メタバースのオンライン校
メタバースのオンライン校
メタバースのオンライン校

英進館(株) <COMPANY INFORMATION>
代 表:筒井俊英
所在地:福岡市中央区今泉1-11-12
創 業:1979年4月
資本金:5,000万円
TEL:092-715-7788
URL:https://www.eishinkan.net

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