2024年10月10日( 木 )

継続的な挑戦による技術革新で、安心安全な食文化と水産業界の発展に寄与

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(株)ジャパンシーフーズ

人気商品を生み出す水産加工兼食品メーカー

(株)ジャパンシーフーズ 井上陽一代表
井上陽一代表

    (株)ジャパンシーフーズは全国のスーパーにアジやサバなどの生食用加工品を卸す水産加工メーカー。

 1987年の創業以来、高度な加工技術と他にない新商品の開発力で実績を積み重ねた結果、「冷凍お刺身」シリーズが水産庁長官賞を受賞。2023年には「第33回全国水産加工品総合品質審査会」で『うまかあじたたき』が「大日本水産会会長賞」を受賞、24年に「第34回全国水産加工品総合品質審査会」で『オリーブ〆鯖』が「全国水産加工業協同組合連合会会長賞」を受賞するなど、高い評価を得ている。

技術革新と設備投資で、より強固な基盤を構築

アニサキス殺虫装置
アニサキス殺虫装置

    同社の取り組みで特筆すべきは長年、水産業界を悩ませているアニサキス対策だ。「日本の生食文化を守り、継承していくことで水産業界の発展に寄与したい」(井上陽一代表)という想いから、瞬間的巨大電力を用い魚身の品質を損なわずにアニサキスを殺虫処理する「アニサキス殺虫装置」を熊本大学産業ナノマテリアル研究所と共同開発した。

装置設置時の様子
装置設置時の様子

    1万5,000ボルトという高電圧を発生させるパルスパワーによるアニサキスの殺虫技術は世界初とネットでも拡散され、多くのメディアに取り上げられ注目を集めている。現在はプロトタイプ機を導入しているが、並行して処理能力を向上させた次世代機の開発も進めている。

処理槽にフィーレを入れた状態
処理槽にフィーレを入れた状態

    また、23年12月には冷凍原魚を短時間でムラなくほぼ均一に解凍する「高周波解凍機」を導入。冷凍原料商品を市場に供給する体制の構築を目指している。

 「この設備では解凍にかかる時間を大幅に短縮するとともに商品の品質・鮮度を保ってくれます。バイヤーさんからの評価も上々です。また、冷凍原魚の活用は原料不足にも左右されないというメリットもあり、期待しています」と井上代表は意気込む。

 「アジといえばジャパンシーフーズ」といわれるまでに専門性を高め、強みを磨いてきた同社は今後も常にチャレンジ精神を忘れず、日々進化を遂げていく。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:井上陽一
所在地:福岡市南区井尻5-20-29
設 立:1987年7月
資本金:1億円
TEL:092-593-7662
URL:http://www.jp-seafoods.jp

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