立憲・稲富氏「政治家の特権や裏金は許されない」個人演説会で熱く語る
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衆院選も終盤となった23日、稲富修二前衆議院議員(立憲民主党)の「個人演説会」が福岡市中央区の草ヶ江公民館で開催された。
演説会の冒頭、稲富氏を応援する大学生、子育て世代、シルバー世代、3人の参加者による意見表明が行われた。
福岡市内の大学に在学する学生は、授業料や生活費を稼ぐためにアルバイトに追われている現実を語り「学費を下げて、学生が授業に打ち込めるようしてほしい」と訴えた。
中小企業経営者で、子育て世代の男性は「自民党が過半数の議席を取ったら、問答無用で増税を行おうとしている」と指摘し、「裏金に手を染め、政務活動費の領収書公開は10年先とした。若い世代は、利益を上げるためにどんな苦労をしているのか。子どもの成長や学びのためにやりくりして頑張っているが、税務署の対応は甘くない。政治家と国民の差は何なのか」「今回の選挙で、福岡2区では、今の政治に納得していないことを知らしめたい」と述べた。
シルバー世代の女性は「厚生年金・国民年金からのわずかな年金で生活をしているが、物価高で電気代やガス代もあがり、支出を切り詰めて生活しており余裕がない」と述べたうえで、「戦後の日本で一生懸命働いてきたのに、今の仕打ちかと思うと本当に悲しい」と心境を語った。
いずれの発言も、切実な国民の声であり、今の自民党政治への痛烈な批判でもあった。
稲富氏はかすれ声で、「裏金に直接手を染めていないが、脱税という違法行為を周りで傍観していることがおかしい」と批判し「政府与党は増税を決めており、選挙後どのタイミングで行うのか、国民の信任を得たとして増税を行うだろう」と指摘。
また「もっと子どもたちの教育を大事にして、経済格差や親の経済力に左右されず、教育を受けることができることが大事で、先生が尊敬されるようであるべき」と有権者を前に自民党派閥の裏金問題や国民生活について熱く訴えた。
会場には、中央区在住の市民を中心に約100人が集まった。事前に主催者が準備していた座席が足りなくなり、立ち見も出るほど盛況で、多くの市民が稲富氏の訴えに聴き入っていた。
集会の最後に、稲富氏と参加者とで勝利を願う記念撮影を行い、閉会後、稲富氏は会場出口で参加者1人ひとりと握手し、挨拶をしていた。
【近藤将勝】
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