2024年11月22日( 金 )

衆院選で顕著にあらわれた創価学会の集票力低下

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 27日投開票の衆院選で、公明党の石井啓一代表が埼玉14区で敗れ、落選した。石井氏は、比例代表に重複立候補していなかった。公明の代表落選は、2009年の衆院選で太田昭宏氏が落選して以来となる。石井氏は28日午前、党本部で記者会見を開き、「党再建に向けて新しい体制の構築を含め、党内でよく相談をしていきたい」と述べ、近く党代表を辞任する意向を示唆した。

 石井氏は、先月末に開催された党大会で、山口那津男前代表から代表を引き継いだばかりであった。なお、石井氏はこれまでは比例選出で、小選挙区は初挑戦だった。

 公明は小選挙区で11人を擁立したが、当選したのは4人のみだった。「常勝関西」と呼ばれ、強い地盤とされた大阪では、全員が落選した。比例九州ブロックでは、前回は4議席を得たが、今回3議席しか議席を確保できなかった。

 背景には、支持団体・創価学会の集票力低下がある。昨年11月には、長年、学会を指導した池田大作名誉会長が死去し、組織の求心力低下が指摘されていた。

 また、安倍元首相の事件以降、旧統一教会問題に関連して、宗教2世をめぐる虐待や信仰の強制などが話題となり、学会員の2世も活動から離れていく動きが表面化した。池田氏の直接指導を受けた祖父母世代、親世代と違い、「信仰に一途」という若い世代は、年々少なくなっている。

 今回の衆院選の結果は、自民党ばかりでなく、連立を組む友党・公明党をも大きく揺さぶっている。

【近藤将勝】

政治・行政記者募集

 企業調査会社(株)データ・マックスが手がける経営情報誌『I・B』やニュースサイト「NetIB-News」は、信頼性の高い情報ソースとして多くの経営者にご活用いただいています。メディアとしてさまざまな情報を取り扱っており、国内外や地元福岡の政治動向に関する情報は経営者以外にも自治体組長や国会議員、地方議員などに幅広く読まれています。

 そこで、さらなる記事の質の向上を目的に、福岡の政治・行政、また中央政界の動向などをテーマにオリジナル記事を執筆いただける政治・行政記者を募集しております。

 記事の内容は、インタビュー、政局や選挙などを中心に扱います。詳しくは掲載実績をご参照ください。

 企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。現在、業界に身を置いている方や行政取材に興味がある方なども大歓迎です。

 ご応募いただける場合は、こちら(hensyu@data-max.co.jp)まで。その際、あらかじめ執筆した記事を添付いただけるとスムーズです。不明点などがございましたらお気軽にお問い合わせください(返信にお時間いただく可能性がございます)。

関連キーワード

関連記事