【BIS論壇No.467】キューバの先端医療
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NetIB-Newsでは、日本ビジネスインテリジェンス協会理事長・中川十郎氏の「BIS論壇」を掲載している。
今回は11月28日の記事を紹介する。11月26日、キューバ大使館で首記説明会があり、参加した。BISからは佐藤容代・国際関係理事も参加された。ヒセラ・ガルシア駐日キューバ大使の挨拶、先端医療で有名な「キューバ医療システム」についてキューバ大使館領事の発表があり、キューバ医療について理解が深められた。
その紹介後、長寿因子HDL研究会、医学博士・上原吉就教授の研究発表、お茶の水健康クリニック院長、医学博士・白澤卓二先生が監修された『長寿因子HDL 長寿の秘訣キューバ産 ポリコサノール』 の紹介があった。
この最先端のキューバの長寿因子「HDL、ポリコサノール」に目をつけ、キューバを訪問、韓国、日本をはじめアジア向けの紹介に尽力されている韓国のリ・ビョング(レイデルグループCEO)も参加され、キューバ国立研究所がキューバのサトウキビから抽出、製造したポリコサノールの糖尿病、慢性腎臓病、高血圧、心血管疾患、とくに認知症に効果を発揮する革命的ともいえるHDL、ポリコサノールの説明があり、参加者一同、感銘を受けた。
リ・ビョングCEOには2025年10月開催予定の「第8回国際伝統・新興医療融合協会国際大会」へのご参加も打診、快諾を得た。また25年2月開催予定の「BIS第191回研究会」にも参加予定である。
認知症研究、長寿研究の第一人者の白澤卓二医学博士によるとHDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)は生活習慣病だけでなく、認知機能にも大きくかかわっていることが判明。キューバ産HDL、ポリコサノールは認知症予防にも効果的との見解を表明された。今日、世界最高齢社会が到来。65歳以上は5人に1人が認知症になると予測される日本で、このキューバ産「HDL」ポリコサノールは大いに研究、紹介する価値があると思われる。国際伝統・新興医療融合協会、日本ビジネスインテリジェンス協会でも日本および東南アジア向けの紹介に協力したいものである。
キューバは隠れた医療先進国でキューバ革命以来、米国はキューバに経済封鎖をしており、そのため、キューバは独自の医薬品開発に注力。1984年にプライマリ・ケアの下、ファミリードクター、ナースプログラムを確立、1次レベルの予防、管理、8つの国産ワクチンを開発。451のポリクリニック、1万1,315の地域診療設備。149の病院でデイケア、高齢者看病ネットワークを確立。医療関連で2,500の特許、150の発明を行っている。緊急医療団を53カ国に派遣。発展途上国への医療協力にも尽力している。
2001年9月に18名のキューバミッションを1週間派遣したBISとしてもキューバ大使館に協力、とくに医療関連での協力を強化したい。関係各位のご協力を切望する次第である。
<プロフィール>
中川十郎(なかがわ・ じゅうろう)
鹿児島ラサール高等学校卒。東京外国語大学イタリア学科・国際関係専修課程卒業後、ニチメン(現:双日)入社。海外駐在20年。業務本部米州部長補佐、米国ニチメン・ニューヨーク開発担当副社長、愛知学院大学商学部教授、東京経済大学経営学部教授、同大学院教授、国際貿易、ビジネスコミュニケーション論、グローバルマーケティング研究。2006年4月より日本大学国際関係学部講師(国際マーケティング論、国際経営論入門、経営学原論)、2007年4月より日本大学大学院グローバルビジネス研究科講師(競争と情報、テクノロジーインテリジェンス)。関連キーワード
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