久光製薬、25年2月期業績予想を上方修正　純利益は前期比46％増加の見込

　久光製薬（株）（本社：佐賀県鳥栖市、中冨一榮代表）は、2025年2月期の通期業績予想の上方修正を発表した。

　それによると、売上高が前回発表の1,520億円から1,540億円へ、営業利益が145億円から180億円へ、経常利益が189億円から230億円へ、純利益が158億円から205億円へとそれぞれ上方修正された。とくに純利益においては前回予想比で約29.7％増加する見通しとなっている。

　今回予想を24年2月期実績と比較すると、売上高は1,417億600万円から8.6％増加、純利益は139億6,900万円から46.7％増加する見通しだ。

　修正要因としては国内外市場における主力製品の堅調な販売があり、国内では「ジクトルテープ」の需要が好調に推移しており、海外市場では円安の進行にも支えられ、「サロンパス」や女性ホルモン製剤「CombiPatch」および「Vivelle-Dot」の売上が予想を上回る見通しとなった。また、利益面では、原価低減活動や返品削減の取り組みが功を奏したことや、売上構成の変化による原価率の改善も収益を押し上げた要因となったとしている。

【寺村朋輝】