福岡市が半導体エンジニアビザ活用企業の第1号を認定
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福岡市は、昨年12月23日から受付を開始した「半導体エンジニアビザ」の制度に基づいて、第1号の企業認定を行ったと発表した。
この認定制度は、福岡市が進める「エンジニアフレンドリーシティ福岡」の取り組みの一環で、福岡市が事前に企業審査を行うことで、従来1~3カ月、場合によってはそれ以上かかる在留資格の審査期間を1カ月程度まで短縮するもの。
今回認定されたのは、半導体後工程分野で世界第2位のシェアをもつアムコー・テクノロジー(本社:アメリカアリゾナ州)の日本法人である(株) アムコー・テクノロジー・ジャパン。同社は国内6カ所に製造拠点を構え、国内売上シェアで第1位を誇る。さらに、25年春には福岡市内に国内初となる研究開発拠点「R&Dセンター」を設立し、稼働を開始する予定だ。この拠点では、半導体関連技術の開発を進めるとともに、福岡市の産業振興に寄与することが期待されている。
エンジニアフレンドリーシティ福岡
福岡市が掲げるエンジニアビザ制度の背景には、スタートアップを含む企業が抱える課題がある。IT分野における高度人材の需要が高まる一方で、在留資格取得に要する時間が企業活動の足かせとなっている現状を受け、同市が積極的に問題解決に乗り出した。この制度により、企業側の迅速な人材採用が可能となり、エンジニアが活躍しやすい環境が整備されつつある。半導体エンジニアビザに先立ち、福岡市は23年11月には「ITエンジニアビザ」の制度の運用を開始していた。
また、福岡市はエンジニアフレンドリーシティとして、単なる在留資格審査の短縮にとどまらず、エンジニアが成長できる仕組みの構築も目指している。同市はこれまでもスタートアップ支援や半導体関連産業の振興に力を注いできたが、今回のビザ制度はその一環として位置付けられている。市内企業にとっても、世界水準の技術を持つ人材を呼び込み、地域経済の活性化を図る好機となることが期待される。
福岡市の経済観光文化局新産業振興課によれば、今後も制度の活用を進め、さらなる認定企業の拡大を目指すという。同制度についての問い合わせ先は下記。
福岡市経済観光文化局新産業振興課
担当者:濵崎氏
TEL:092-711-4333(内2519)【寺村朋輝】
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