2025年01月23日( 木 )

【不動産情報】何が建つか注目(3)~「東京貴族」の不動産爆買い

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 友人が賃貸マンションを売却した。購入したのは「東京貴族」の3世である。友人は「こんな階級の人たちは福岡にはいない」とため息をつく。契約完了後の貴族3世が熱弁を振るった。「東京の半分の値段で福岡の不動産が手に入る。今や買いであるからドンドン買う」と大見得をきったという。さらに驚愕するのは次のような言葉である。

 「いろいろと物件をもってきてください。気に入れば即買います。銀行からの借り入れを一切しません。私の自己資金で購入しますから」と余裕しゃくしゃくの話しぶりだったという。「こいつは詐欺師か」という疑念が生じたが、友人との取引において即金で決済した実績があるから、詐欺師ではないよな、と自身に言い聞かせた。

 やり取りをするうちに、この貴族3世の素性について概略がわかるようになった。この貴族の祖父は天才的な経営者で、自身の設立した会社を繁栄させ、4.000億円で会社を売却したという。その資金の“おこぼれ”が孫である3世にも回ってきたのだという。

 「3世で絶える」という法則があるのは読者全員が周知されていると思う。だが、この3世は意外と冷静である。不動産以外には投資しないという鉄則を守りきれば彼の孫の代までは繁栄できるという見方も成り立つ。一族一党、5代目まで繁栄可能だろう。

 人さまが繁栄する話を聞いても、読者は何ら楽しくはなかろう。ただ、不動産を手放す計画がある読者にとっては耳寄りな話だ。買い手候補として、この3世を紹介することは可能だ。

(2)

関連キーワード

関連記事