不同意性交独り歩きの放置
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NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は元タレントの中居正広さんの女性トラブルを巡り、フジテレビが行った記者会見について「代表権を持つフジテレビ、フジメディアホールディングスの最高幹部が、フジサンケイグループ代表で、フジテレビ取締役相談役の日枝久氏に対して何もものを言うことができない現実をまざまざと見せつけられた」と指摘した1月28日付の記事を紹介する。
フジテレビが10時間におよぶやり直し会見を実施したが、フジテレビに対する不信は一段と増幅されたと見られる。フジテレビは予定していた番組を差し換え、時間無制限で会見を放送した。しかし、視聴者、スポンサー、国民の理解を得られると見られない。
最大の問題とされているのはフジサンケイグループ代表の日枝久氏の動静。会見にはフジテレビおよびフジメディアホールディングスの社長・会長等が出席したが日枝久氏は出席しなかった。大義名分は、問題がフジテレビおよびフジメディアホールディングスが関与するもので、その当該企業の代表権を持つ者が出席しているので十分だというもの。しかし、会見に出席した遠藤龍之介フジテレビ副会長は1月23日の民放連定例会見後の取材で次のように対応したことが伝えられている。
日枝体制が一新されなければ、フジテレビは変われないのではと言われることについて、
「すべてのことを日枝が決めているわけではないが影響力は大きい。」
「企業風土と言えば日枝もあるかもしれない。」と答えた。問題の背景として指摘されているのがフジテレビの企業風土。その企業風土形成に最大の影響を与えてきたのが日枝久取締役相談役であると指摘されている。日枝久氏は1983年にフジテレビ取締役に就任。現在に至るまで42年間取締役にとどまっている。現在はフジサンケイグループの代表を務めている。
フジサンケイグループの公式サイトには次のように記されている。
https://www.fujisankei-g.co.jp/about.html
「フジサンケイグループ(FUJISANKEI COMMUNICATIONS GROUP 略称 FCG 代表:日枝 久)は、78社、4法人、3美術館、約13,000名の従業員からなる日本最大級のメディア・コングロマリットです。」日枝久氏はフジサンケイグループ全体の現役の代表者。事案の当事者はフジテレビ、フジメディアホールディングスであるかもしれないが、フジテレビ、フジメディアホールディングス、そして産経新聞を含むグループ全体の代表者が日枝久氏である。フジテレビ、フジメディアホールディングスが、今回の問題がグループ全体の危機であると判断するなら、フジサンケイグループ全体の代表者が登場して説明を尽くす必要がある。
日枝久氏はフジテレビ、フジメディアホールディングスに対して最大の影響力を発揮し続けてきた人物であるとされる。87歳の現時点においても取締役の職位に在職していること自体が影響力の大きさを示している。つまり、日枝氏はフジテレビ、フジメディアホールディングス幹部人事に強い影響力を保持していると見られている。
今回の会見で鮮明になったことはフジテレビ、フジメディアホールディングス両社の最高幹部全員が、日枝久氏に何もものを言えない状況にあるということ。その印象を鮮烈に与えた会見だった。
※続きは1月28日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「不同意性交独り歩きの放置」で。
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