今年最も高騰が予想される暗号資産「リップル」(前)
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日韓ビジネスコンサルタント
劉明鎬 氏ついに時価総額3位に
筆者が暗号通貨について初めて知ったのはリップル(XRP)だった。知り合いの紹介でリップルという言葉を聞き、書店でリップルに関する本を買ってきて読んだ記憶がある。しかし、リップルを実際に購入することはなかった。だが、暗号通貨を売買するなかで、最終的にリップルに変えて送金したことはあった。国際決済に使われるために開発されたコインだけに、送ったら瞬時に送金ができたので驚いたことがある。
そのリップルのすばらしさを高く評価し、リップルを購入したところ、ある日突然、価格が半分程に急落して、暗号通貨の変動性の恐ろしさを実感したことがある。リップルが米国証券取引委員会(SEC)から証券として分類され、訴訟を起こされたのが急落の理由だった。
だが最近になり、リップルが暗号通貨のなかで最も注目されるようになり、価格も上昇している。リップルは特に日本と韓国で人気がある。韓国の取引所においては、ビットコインの1日の取引量の4、5倍程の取引が行われている。その結果、リップルは時価総額で、世界3位の暗号通貨に浮上した。背景には、暗号通貨に対するトランプ政権による政策変更で、SECが訴訟を取り下げるのではないかという観測と、ビットコインやイーサリアムに次いで上場投資信託(ETF)が発行できるようになり、機関投資家の莫大な資金が市場に流入されるのではないかという期待感が挙げられる。
リップルの価格は、トランプ氏の勝利以来、300%以上上昇しており、すべての主要暗号資産の成長を上回っている。リップルの価格が3ドルを上回るようになったのは、リップルが最高値を記録した2018年1月以降初めてのことである。
リップルとは
リップルとは12年にリップル・ラボ社が開発した暗号通貨である。国際送金システムのSWIFTに課題があり、その解決を目的につくられた。そのため、国際決済に必要な手間やコストを低減させることが期待されている。
発行枚数は10億個、金融機関や企業との提携を通じて、リップルが国際送金に使われることも期待されている。ビットコインの場合、匿名性がプラスである反面、弊害になる要素を含んでいるのに対し、リップルは米国企業が発行したコインであり、リップルを採用することが米国にとって有利だという議論もあって、米国政府の戦略的ビットコイン準備金の候補にも挙がっている。
(つづく)
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