補助金散財NO高額療養費YES

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は「日本財政は腐敗の巣窟だ」と論じた2月12日付の記事を紹介する。

 2月4日から12日にかけて今季最強・最長クラスの寒波が襲来。日本海側を中心に記録的な大雪になった。雪による事故で多くの死傷者も発生した。寒気は一時的に緩む見通しだが、17日から23日にかけて、再び最強・最長クラスの寒波襲来が予想されている。十分な警戒が求められる。

 温暖化の弊害だけが強調されるが、寒冷化する場合の方が全体としては弊害が大きい。「気候変動」が合言葉のように用いられているが、その背景を捕捉しておく必要がある。

 最重要のポイントは「温暖化」=「CO2起源説」を根拠に「気候変動対策」=「CO2削減」を推進するために巨大な財政資金が投下されていること。財政で一番重要な問題は、貴重な財源を何に使うのかということ。

 赤字が大きいとか小さいとかは些末の問題。何よりも重要なことは財政資金の使い方。無駄な使い方をしない。本当に必要なところに使う。これが最重要の財政運営根幹だ。ところが、現実の財政運営は地に堕ちている。

 そもそも地球の表面温度は変動するもの。10万年単位で非常に大きな上下変動が繰り返されてきた。上下の変動幅は10度程度に及ぶ。この10度の幅の変動が10万年ごとに繰り返されてきた。

 地球が温暖化した時期と寒冷化した時期を比較すると、生命の存在に有利であるのは温暖な時期である。寒冷期には多くの生物が死に絶える。これが基本。温暖化が悪で寒冷化が善というのは完全な誤りである。

 CO2が温度変化の原因という説は正しくない。温度とCO2濃度の長期における連動関係を調べると、
CO2濃度変化⇒地球の温度変化という因果関係は観測されない。逆に地球の温度変化⇒CO2濃度変化という因果関係が観測される。

 温度が上がれば海洋に溶け込むCO2が減少し空気中のCO2濃度が上がり、温度が下がれば逆の現象が発生する。つまり、CO2濃度が上昇するから温度が上昇するのではなく、温度が上昇するからCO2濃度が上昇するのである。

 とはいえ、人類のライフスタイルを省エネルギー化することは望ましい。エネルギー消費を可能な範囲で圧縮することは良いことだ。問題は疑わしい「温暖化CO2起源説」に基づいて巨大な財政資金を投下していること。民間企業が勝手に独自の責任でさまざまな事業を手掛けることには何の問題もない。しかし、その民間企業の活動に税金を投下することは不要。悪である。

※続きは2月12日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「補助金散財NO高額療養費YES」で。


▼関連リンク
植草一秀の『知られざる真実』

関連キーワード

関連記事