絵画、一人演劇と1つの分野にとどまらず活動し、ニューヨークに加えドバイへも活躍の場を広げようとしている異色の芸術家・中島淳一氏。福岡アジア美術館での2回目となる個展「夜明・ラプソディシリーズ」が本日まで開催されている。その中島氏から送られてきた「個展・メモランダム」を以下に紹介したい。
2月17日、月曜日の早朝。Tよりメールが届く。
●中島淳一展を観る。
空間を圧倒する作品群。120号(編集注:風景のPサイズで縦1,940mm、横1,120mm)、130号の作品はもとより、縦4mの大作26点を半年で制作したと聞き驚愕した。作品の前に立つと絵から放たれる凄まじくも優しいエネルギーに包まれる。忘我の状態になり、いつしか頬に涙が溢れていることに気づく。本質的な存在との融合が真の芸術なのだろうか。神と繋がる術を知る者こそ天才の名にふさわしい。キャンバスという宇宙に根源的な生命力がほとばしる。乱舞する不可思議な形や曲線が悠久の生命の営みのように美しい狂詩曲を奏でる。
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