『博多朝マルシェ』を開催、博多三徳(後)
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上田 江美子 さん
2人の子供を育てるシングルマザーとなった上田氏は、実家の三徳に入社。新鮮で上質な海産物に接し、客と交わるなかで食育に目覚めた。自身が昔から食べていた母の愛情たっぷりのご飯。それを子供たちに作ってあげたい。
「長年、天然素材からだしを取っている人の味覚では、『だしパック』や『顆粒だし』の味は、うま味成分しか感じないといいます。本物のだしの優しい味わいを知ってもらいたくて、不定期ですがおだし教室を開いています。定員は10名で、子連れの方も多く賑やかにやっています」。
上質のいりこや昆布を作っている生産者を守りたい、本物の味を広めていきたい。次世代に何を残したいか繋げていきたいか、いま子どもたちに何を食べさせたいか、熱い想いが『おだし教室』や『朝マルシェ』に繋がった。その甲斐があって、最近、いりこの購入者は若い人の方が多いのだという。『博多朝マルシェ』の宣伝は、チラシや出展者のブログ、口コミのみ。チラシは、江美子氏自身が作成し、商品や生産者の紹介をしっかりと書き込む。そのため目的を持って買いに来る客が多い。
「初回のマルシェのあと、お客様から値段が高いという評価をいただきました。個人が手間をかけて作ったものは、大量生産とは違いどうしてもコストがかかってしまいます。しかし、2回目以降のマルシェでは、まったくそういった評価を聞かなくなりました。たぶん、その価値や美味しさをわかっていただけたのだと思います」。次回の『博多朝マルシェ』は12月29日(火)。三徳の海産物の年末大セールや、こだわり商品で賑わう。食育の一環として子供たちにぜひ見てほしい、江美子氏自身が行う『魚の解体ショー』も見どころ。食に意識がある人は、ぜひ足を運んでほしい。(了)
【村重 珠実】<COMPANY INFORMATION>
海産物卸問屋 博多三徳(三徳商事(株)
代表:上田 美津子
福岡市博多区対馬小路10-18
TEL:092-291-4507
HP:http://asagohan.santoku-net.co.jp/関連記事
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