ワールドHD、nmsHDの株式引き受け資本業務提携~東西の事業補完狙う

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 10日、(株)ワールドホールディングス(北九州市小倉北区、以下、同社)はnmsホールディングス(株)(以下、nmsHD)との資本業務提携契約を行うと発表した。同社はnmsHDの第三者割当による自己株式処分を引き受け、nmsHDの普通株式371万9,700株(議決権比率19.38%)を取得するとともに、取締役1名をnmsHDに派遣する予定としている。取得する株式の取得価額は約13億8,372万8,400円。

 発表によると、両社はともに人材事業を基盤としており、かねてから事業上の連携に向けた意見交換を進めていたが、25年1月中旬から具体的な協議を開始し本提携に至った。同社は研究開発から製造、販売、修理に至るまでの幅広い領域で人材ソリューション事業を展開し、西日本エリアに強みをもつ。一方、nmsHDは東日本エリアに強みをもち、HS(人材派遣・製造請負)、EMS(車載・電子機器製造受託)、PS(電源製品開発・販売)の3事業を展開している。

 今回の提携により、両社間でビジネスエリアの補完を図り、採用効率の向上や適材適所の配属を進める。また、請負・受託事業におけるノウハウ融合で生産性改善が見込まれ、nmsHDのEMS(電子機器製造サービス)事業やPS(電源関連)事業の工場運営ノウハウを同社が取り入れることで、人材ビジネスの強化やものづくり人材の育成にもつなげる。さらに、外国人材の受け入れや教育支援分野においても連携を強化する。

【寺村朋輝】

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