JR九州、中期経営計画発表、27年度に営業収益5,300億円に

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 JR九州は11日、今年から2027年度までのグループ中期経営計画を発表した。前回の中期経営計画で掲げた25年3月期の営業収益などの財務目標が達成見込みであるとしたうえで、28年3月期には連結で営業収益5,300億円(25年3月期予測:4,411億円)、営業利益710億円(同573億円)、EBITDA(税引前利益に支払利息、減価償却費を加算)1,150億円(同940億円)を目指すとしている。

 主要な事業では、運輸サービスセグメントの28年3月期目標は営業収益1,890億円(同1,666億円)、営業利益205億円(同149億円)、不動産・ホテルセグメントは営業収益1,670億円(同1,382億円)、営業利益340億円(同284億円)であり、それぞれ運賃改定やマーケティング高度化、既存事業の改善および物件売却などを進めるとしている。

 グループ全体の重点戦略として(1)サステナブルなモビリティサービスの実現、(2)事業間連携の強化によるまちづくり、(3)未来への種まき(VC出資、M&Aの活用、BtoB事業拡大など)の3点を掲げる。

 経営基盤の強化をめぐり、子会社JR九州高速船(株)の不祥事を受け、コーポレートガバナンスを強化する。取締役会の独立性確保(社外取締役の比率を原則過半数)、グループ全体の業績評価への安全項目の追加、グループ全社での安全担当役員の選任、グループ全社への内部通報制度の浸透などが盛り込まれた。

【茅野雅弘】

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