活況を呈するタクシー業界

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インバウンドの恩恵

 3月13日、午後8時40分、タクシー乗車中にうれしい話を聞いた。「業界が活況を呈している」というのである。このタクシー会社の車両総台数は160台前後。市内の事業者としては中堅にあたる。
 まず休車がほぼゼロ状態ということである。稼げることを耳にしたドライバーが業界に戻ってきているのだという。活況を呈しているのは「インバウンドの恩恵」にほかならない。

5%が100万円を稼ぐ

 運転手さんは「私の実績ですと、お客さんの40%がインバウンドです」と語る。さらに「いま我が社では月間水揚げ100万円稼ぐ運転手が5%います」とのこと。固定給を含めると月の稼ぎは60万円になるのではないか。筆者は「値上げに次ぐ値上げだったから100万円を稼ぐようになったのだろう」と茶化した。

一番、儲かっているのはタクシー会社なり

 現在は、“ダラダラ”と車を流さなくとも呼び出しシステムが浸透したから効率が良くなった。「コロナ禍の時は台数が減り、ライバルがいない分、稼げていたのは事実である。だから出戻り・新参運転手たちも努力をしなければ稼ぐことは難しい」と説く。この方はドライバー歴10年だという。
 結局、認識が完全に一致したのは「会社が丸もうけしているのは間違いない」ということだ。

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