【経済事件簿】循環取引の罠に嵌った「クック・チャム」 損失の責任をめぐる争いは刑事告訴まで進展

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 複数の企業が商品の売買をグループ内で繰り返し、取引が存在するかのように装って売上や利益を水増しする「循環取引」。これは金融商品取引法違反や特別背任・詐欺などの犯罪に問われる可能性がある危険な取引である。実体のない利益を奪い合うことから、最終的にはどこかで破裂し、企業の連鎖倒産につながるケースが多い。2021年11月、蓄電池を商材とするD-LIGHT(株)を中心とした「循環取引」が破綻し、炸裂した。「循環取引」と知らずに巻き込まれた九州の企業も多く、惣菜販売で知名度を誇る「クック・チャム」の九州地区を担当する(株)クックチャムプラスシーも巻き込まれた1社である。この事件の責任をめぐって、新旧経営陣間での訴訟、さらには刑事告訴をする事態に進展している。

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