九電、新社長に西山勝氏、国際室長など歴任 池辺氏は会長に

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 27日、九州電力(株)は取締役会で、現社長・池辺和弘氏が代表取締役会長に就任し、後任の社長に常務執行役員・西山勝氏が昇格する人事を内定したと発表した。

 同社は今回の人事異動について、経営体制変更を理由として説明している。正式決定は同年6月下旬の第101回定時株主総会後に開催される取締役会を経て行われる予定。現会長・瓜生道明氏は同株主総会をもって退任し、その後特別顧問に就任する。

 池辺氏は1958年2月17日生まれの67歳で大分県出身。東京大学法学部卒業後、81年に九州電力へ入社。米ワシントン大学への留学経験を経て、佐賀支店総務課長や秘書課社長秘書、熊本支店副支店長などを歴任した。その後、経営企画や発電総括、コーポレート戦略部門長などの要職を務め、2018年6月に代表取締役社長に就任した。24年9月末時点での所有株式数は10万9,889株。

 新たに社長に就任する西山氏は1963年8月24日生まれの61歳、福岡県出身。東京大学経済学部を卒業し、86年に入社。福岡支店人事労務グループ長や経営企画部経営戦略グループ課長、経営管理本部部長などを歴任し、2023年6月から取締役常務執行役員・エネルギーサービス事業統括本部長を務めている。24年9月末時点での所有株式数は3万4,729株。

 電力業界がエネルギー転換や脱炭素化への対応を迫られるなか、新社長・西山氏にはグループ経営戦略や危機管理、国際業務などの経験を生かした経営手腕が期待される。今回の経営体制の刷新は、今後の事業環境の変化に柔軟かつ迅速に対応することを目的としていると思われる。

 池辺氏は会長就任後も引き続き経営に携わることから、新体制の下での経営戦略の継続性も保たれると見られる。

【寺村朋輝】

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