一風堂系列の因幡うどん、東京・原宿に出店へ 創業74年で初の県外進出
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老舗うどんの県外初出店
福岡の老舗うどん店「因幡うどん」が、創業以来74年にして初となる福岡県外への出店をはたす。21日、「東急プラザ原宿 ハラカド」(東京都渋谷区)に「因幡うどん ハラカド店」をオープンする。
因幡うどんは1951年、福岡市の因幡町(現・天神1丁目付近)で創業。長年、地元住民の支持を集めてきたが、後継者不在のため2016年からラーメン店「一風堂」を展開する(株)力の源ホールディングスが事業を引き継ぎ、傘下の(株)力の源カンパニーが運営している。
因幡うどんは福岡県内で8店舗を展開している。昨年、「六本松店」(福岡市中央区)と「イオンモール筑紫野店」(筑紫野市)をオープンさせるなど、店舗を増やしている。
「ハラカド店」では、初めて食券制を導入。多言語対応のタッチパネル式券売機を導入するなど、訪日観光客も利用しやすくする。メニューは創業時からの定番である「ごぼう天うどん」「肉うどん」「えび天うどん」に加え、「かつ丼」「とり天丼」「牛とじ丼」などの丼ものも提供する。また、福岡の一部店舗でのみ提供していた「肉ごぼう天うどん(モダン)」「博多鶏ダシうどん」「えびとじ天丼」などの特別メニューも用意するという。
相次ぐ福岡のうどん店の首都圏進出
福岡県のうどん店としては、昨年、(株)すかいらーくホールディングスの子会社となった資さんうどん運営の(株)資さんも首都圏での店舗網を拡大させており、今回の因幡うどんの出店とともに、福岡のうどん文化が首都圏でさらに発信されることが期待される。
一方で両社の店舗戦略は異なるようだ。資さんうどんがロードサイドの大型店舗を中心とし、首都圏でも昨年12月に出店した千葉・八千代市や今月出店した足立区、18日に出店する埼玉県鴻巣市の店舗はいずれも郊外に立地し(墨田区の両国店はジョナサンからの業態転換)、先行するウエストも郊外で店舗網を拡大している。それに対し、因幡うどんは福岡では都心部や空港、大型商業施設などに出店しており、今回も原宿という都心部の立地で、1年前にオープンした比較的新しい商業施設への出店を選んだ。
【茅野雅弘】
法人名
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