中央区大名と西区西都の飲食店で食中毒発生

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 福岡市は15日、市内において発生した食中毒の概要を公表した。これによると、食中毒が発生したのは中央区大名の(株)HETE運営の「本格焼鳥 大名 へて(弐)」。同店で4月8日に食事をした7名からなるグループのうち5名が嘔吐、頭痛、腹痛などの症状に見舞われた。なお、5名は快方に向かっている。

 福岡市保健所は調査の結果、同店で提供されたゴマ鯖や蒸し鶏のサラダ、焼鳥串盛りなどを原因としたノロウイルス食中毒と断定。同店に対し、4月15日(火)午後3時から1日間の営業停止処分を下した。

 また、西区西都の(株)伊都吉運営の焼き鳥屋「イトキチ」では、カンピロバクター食中毒※が発生。同店は福岡市保健所から4月10日(木)午後3時から2日間の営業停止処分を受けた。

 同店で3月28日(金)に提供された新鮮鶏3種盛や焼鳥5種などを食した11名からなるグループのうち5名が下痢、頭痛、発熱、腹痛などの症状に見舞われたことを受けての処分で、5名は快方に向かっている。

 福岡市保健所は両店に対して食材の十分な加熱、食材の管理徹底などの指導を行っている。市内では食中毒の発生が頻発しており、夏日が増えていくこれからの時期、店舗も利用者も十分な注意が必要だ。

※カンピロバクターは、ニワトリやウシなどの家畜・家きん類の腸管内に生息する菌。加熱していなかったり、加熱が不十分な食肉(とくに鶏肉)やレバー(鶏、豚)などの臓器を食したりすることで人に感染する。 ^

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【代源太朗】

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