血液製剤不正製造・記録偽装、熊本の化血研
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熊本の(財)化学及血清療法研究所(以下化血研)が、20年以上前から国が承認していない方法で血液製剤を製造していたことが判明。また、国の調査による発覚を免れるため、偽の記録書類に紫外線をあて変色させ、書類の作成時期を古く見せかけていたことも明らかとなった。化血研はすでに、先月下旬に設置された第三者委員会から最終報告書を受け取り、厚生労働省に提出している。今回の件には歴代の理事長らが関与していた可能性も指摘されている。
厚労省は近く化血研に立ち入り検査を実施した上で、行政処分を下す方針だ。インフルエンザワクチンの国内シェア約3割を占める化血研だが、今回の問題で厚労省から9月18日付でインフルエンザワクチンについて出荷自粛を要請されていた。しかしその後、10月下旬には、厚労省による精査の結果及びワクチンの供給不足を避けるべきとの考えを受け、出荷が認められた。化血研は長年に及ぶ法令軽視の姿勢に関して謝罪、今後は品質保証体制の再構築に努めるとしている。
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