福岡県議補選・田川市選挙区、保守系2人による一騎打ちの公算

 佐々木允前県議の辞職にともなう福岡県議会田川市区補欠選挙(改選数1)に、前田川市議の今村寿人氏と会社員・浦田大治氏が13日、無所属での立候補を表明した。

 今村氏は田川市出身で豊国学園高校卒業。会社員などを経て2015年4年に市議に初当選し、総務文教委員長や田川青年会議所理事長などを歴任した。

 13日午後、市政記者クラブで会見を行った今村氏は「市政に対する指摘・追及を行ってきたが、市政始まって以来の混乱」と指摘。地元県議の突然の辞任があり、市の正常化・活性化には「県や国とのパイプは極めて重要」としたうえで「3期10年の政治経験や人脈を生かして県・国・市との風通しのいい調整役として田川市のために働きたい」と決意を述べた。

 小中学生の学力向上や教職員加配定数の確保など教育政策、平成筑豊鉄道やJR日田彦山線・後藤寺線の運行維持の支援など公共交通の充実などを掲げている。自民党福岡県第11選挙区支部と同田川市支部の推薦を得ている。

 同日、浦田大治氏も立候補を表明した。田川市出身で国士舘大学卒業、県議秘書などを経て現在会社員。浦田氏は、過去に2度県議選に立候補し2015年県議選は自民党公認、19年は無所属で立候補したが落選している。政策として県営住宅の建て替えなどを掲げる。

 補選の告示は30日、投開票が6月8日というタイトな日程だが、これまで議席を有した立憲民主党は候補者を擁立しない方向のようで、事実上の保守分裂選挙となる見通しである。

【近藤将勝】

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