15日、リックス(株)(本社:福岡市博多区、安井卓代表)は25年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は547億2,700万円(前期比10.0%増)、営業利益は38億8,200万円(同9.5%増)、経常利益は41億9,700万円(同6.7%増)、当期純利益は28億4,100万円(同2.2%増)で、増収増益となった。
決算要因としては、鉄鋼業界向けで製鉄所内設備の老朽化対応や整備部門への提案が奏功し、売上高は156億3,300万円(同11.8%増)、セグメント利益は20億600万円(同12.1%増)となった。自動車業界向けでは電池・モーター分野への提案を強化し、売上高は117億2,300万円(同12.7%増)、セグメント利益は13億円(同4.3%増)。電子・半導体業界ではAI関連需要に乗り、売上高は74億600万円(同9.9%増)、セグメント利益は8億9,000万円(同21.8%増)となった。
一方、ゴム・タイヤ業界は第1四半期の落ち込みをカバーしきれず、売上高は38億7,000万円(同2.3%減)、セグメント利益は4億1,500万円(同7.6%減)となった。工作機械業界も欧州市場の低迷の影響を受け、売上高は23億2,000万円(同5.0%減)、セグメント利益は5億200万円(同6.6%減)。環境業界では排水・ごみ処理関連が好調で、売上高は30億4,500万円(同30.4%増)、セグメント利益は2億9,500万円(同44.1%増)と大きく伸長した。
来期(26年3月期)の業績予想については、売上高は570億円(前期比4.2%増)、営業利益は39億9,000万円(同2.8%増)、経常利益は40億8,000万円(同2.8%減)、当期純利益は28億5,000万円(同0.3%増)で、増収増益ながら経常利益はやや減少を見込んでいる。
【寺村朋輝】