2024年11月25日( 月 )

長崎市でも「保険課カネコ」~還付金を装った不審電話22件

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福岡市で11月中に14件の事案が判明した「保険課カネコ」などと名乗る人物からの不審電話。それと同様の手口と思える電話が、12月3日から4日にかけて、長崎市内で行われていたことがわかった。長崎市後期高齢者医療室によると、還付金を装った不審電話がかかってきたという通報が、2日間で合計22件あったという。


 市役所では、還付にあたって電話で知らせたり、ATMに誘導して操作を指示するようなことは絶対にない。長崎市では、医療保険の保険料や医療費還付のことについて電話がかかって来た時に、何か少しでも不審に感じる点があれば「こちらからかけ直す」と言って電話を切り、担当課の後期高齢者医療室(095-829-1139)か国民健康保険課(095-829-1225)に問い合せを行うほか、不審電話があった場合には、些細なことでも最寄りの警察署に通報するよう呼びかけている。


 実際に不審電話を受けた長崎市内在住の80代の女性の事例は、「市の健康保険課のカネコと名乗る男性から電話があり『医療保険料の払い戻しが約3万円あり、10月末に封書を送っていたが、手続きがされていない。銀行ATMへ行き、電話の指示に従い手続きをするように』と言われた。別の支店ではだめなのか、と尋ねると電話を切られた」というものだった。福岡市で判明した不審電話と同じ手口であり、広域で行われている可能性が高い。両市以外の自治体でも十分な注意が必要と思われる。

【山下 康太】


▼関連リンク
・福岡市で「保険課カネコ」を名乗る不審電話が多発
・長崎市消費者を守るネット通信(第108号)

 

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