今年はベトナム戦争終結50周年。それを記念した「特別展 ベトナム、記憶の風景」が福岡アジア美術館で先週末から始まった(11月9日まで)。同展では、その激動の歴史を辿りながら、近代のベトナム人画家が祖国の理想の風景を描き出した絵画から、個人の秘めた記憶、歴史を語りなおす現代美術まで、ベトナムをめぐって生み出されてきたイメージや記憶を、近代から現代までの多様な作品から読み解く。

1940年
同館学芸員・桑原氏によると、展示作品は計120点で6割が同館所蔵作品、1931~2021年制作のものまで含まれる。ベトナムは戦争を題材とした映画で描かれ、近年は日本を含む海外からも観光地としても注目を浴びているが、ベトナム人芸術家の作品を通して、彼ら自身が描くイメージを見て欲しいと話す。展示作品には油絵から絹、漆で描いたもの、物資が欠乏した戦争中に木材や麻袋で制作されたものまで含まれており、近現代ベトナムの激動を表現した展示となっている。
<INFORMATION>
〔日時〕
9月13日~11月9日(毎週水曜休館)
午前9時30分~午後6時(金・土は午後8時まで)
〔会場〕
福岡アジア美術館 企画ギャラリー(7階)
〔料金〕
一般1,200円/高校・大学生1,000円
〔主催〕
福岡アジア美術館
〔URL〕
https://fukuoka-art-next.jp/fanweek2025/program/vietnam/
【茅野雅弘】
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