ショックな現実 ケニアの100シリング商品、日本で100円で販売しても違和感なし

 友人がアフリカ・ケニアの首都ナイロビへビジネス視察に行った。流通小売の開拓であった。添付している店舗写真は、日本でいえば「100円ショップ」に相当する。ケニアの貨幣の単位はケニア・シリング(Ksh)。ケニア・シリングと円の相場は、おおよそ1シリング=1円前後で推移している。

 ところが、友人は各商品の値付けを見て回って驚いたという。どの商品も日本価格とほぼ同等なのである。つまり、100シリングの値付けをそのまま100円と読み直しても日本で売っていても何ら違和感がない価格なのだ。ただし、現地と日本では所得が違う。ナイロビのサラリーマンの月給は6~8万円とみられる。しかし、現地のサラリーマンたちはこれらの商品を積極的に購入しているという。収入から見ればかなりの負担とも見えるが…。

 日本とケニアで、一部の商品で実質的にモノの価格が変わらないところまできているという現実は、グローバリズムもここまできたかと思わせられるとともに、日本の未来に一抹の不安を覚えずにはいられない。

 

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