DX推進と人材育成で持続的に成長 介護の革新により未来を拓く|ウチヤマホールディングス
<COMPANY INFORMATION>
(株)ウチヤマホールディングス
代 表:山本武博
所在地:北九州市小倉北区熊本2-10-10
設 立:2006年10月
資本金:22億2,293万円
TEL:093-551-0002
URL:https://www.uchiyama-gr.jp
高齢者介護施設の運営を主軸に、カラオケ、飲食、不動産事業などを全国で展開する(株)ウチヤマホールディングス。介護業界のリーディングカンパニーとして、先端技術の活用と普及にも尽力しながら、利用者へのより良いサービス提供と職員の働きやすさの両立を目指し成長を続けている。
【目次】
- DX推進により利用者の満足を追求
介護現場発のICT活用とDXで、入居者のQOL向上と職員の業務効率化を同時に実現する取り組みを紹介。 - 対話と育成を重視したインフラ整備に注力
離職防止プロジェクトや多様な研修制度、ボランティア有給など、人材定着と成長を支える仕組みに迫る。 - 海外展開と新規事業で企業価値を高める
インドネシアでの介護人材育成と「イノベルベース」を軸に、グローバルかつ地域密着で介護の未来を切り拓く。 - 求人情報
DX推進により
利用者の満足を追求
(株)ウチヤマホールディングスは、内山文治現会長が1971年に創業した内山ビル(株)に始まる。不動産、カラオケなど、人の生活に密着した事業を通して成長を遂げ、2003年に現在主力となっている介護事業を始めた。06年に持株会社として設立され、その後も順調に成長を続け、14年に東証一部(現在はスタンダード)への上場をはたした。
同社は近年、介護現場発のICT活用・DX推進を軸に、利用者へのサービスの質を高めることに焦点を当てた戦略を展開している。山本武博社長はその最終目標について、「職員の余剰時間を創出することで、『入居者の喜びや過ごしやすさ』をこれまで以上に追求し、達成すること」と力説する。業務の省力化のみならず、入居者の生活の質(QOL)向上に尽力している。
中心になって担うのは24年10月設立のバリュークリエイション(VC)部。現場に精通しIT知識・スキルも兼ねた人材が集まり、自社で現場のニーズに即したシステム開発ができるのが強みだ。
例を挙げると、九州工業大学との共同開発による介護記録アプリ「FonLog」は、記録に要する時間が短いだけでなく、職員間の共有も即時に行える。積水化学工業(株)開発の入居者見守りセンサー「アンシエル」は、入居者に気づかれずに睡眠の質や体動を計測し、夜間のトイレ行動などを可視化する。入居者の夜の転倒事故を半分に減少させ、睡眠時間を1時間伸ばしたほか、職員の訪問回数を4分の1に減らした。入居者と職員双方にとって良い成果が出ている。
VC部職員が各施設をまわり運用について丁寧にサポートするとともに、ICT・DXに関する社内資格「ケアクリエイター」の保持者を各施設で増やし、普及に努めている。(株)セールスフォース・ジャパンのBIツール「Tableau」を活用したダッシュボード開発も進めている。売上や経費、労務管理、サービスの適切性などの情報を数値化。可視化情報に基づくデータドリブンの運営を可能としている。
対話と育成を重視した
インフラ整備に注力
介護業界は長年人材不足に悩まされているが、同社は現在「離職防止プロジェクト」で成果を挙げている。離職者が多かったエリアの施設で上長と入社後間もない職員との定期的な面談を始めたところ、問題が共有されることで職員の気持ちが軽くなり、離職率の大幅な改善につながった。今後は全国的に実施する予定だ。
育成では職員の自己成長を後押しするインフラ整備に力を入れている。本業に関する内容以外にも資産形成など生活に関わる研修も充実しており、職員は勤務時間帯に受講できる。
キャリアパスについては、施設の現場で入居者と触れ合いながらキャリアを積むもよし、現場での経験を活かして管理やシステムの業務で貢献するもよし。先述のVC部は職員が現場で抱いた問題意識を基にシステムに関する研鑽を積むことで構想が生まれ、設立につながったものであり、職員が望む働き方を実現できる環境がある。
福利厚生ではボランティア有給制を設け、職員の地域貢献への思いを会社として後押ししている。24年元旦の能登半島地震の際に制度を活用して被災地支援に数日行った職員もいる。地元のイベント「小倉城の竹あかり」では、現場に急なスロープがあり、車椅子での参観に不安を感じた市民から相談が寄せられ、ボランティア有給制を活用して24名がサポートに駆けつけた。
海外展開と新規事業で
企業価値を高める
人材の確保と日本の介護の良さを世界に広めることを目的に、海外展開にも積極的だ。18年にインドネシアに合弁会社を設立し、ジャカルタに全寮制の学校を開設して介護人材への日本語教育を実施している。来日したインドネシア人介護人材は、優しく、コミュニケーション能力が高いと入居者から好評だ。採用難に苦しむ同業者への紹介も行っており、売上も大きく伸びている。
大きな強みは外国人材に対する手厚い支援体制である。本社には現場職員の「先生」のような立場となる優秀なインドネシア人職員が勤務しており、ささやかでも日本人上司には相談しにくい悩みを拾い上げ、顕在化する前に解決する体制が整っている。その結果、施設でリーダー職に就任するインドネシア人スタッフも誕生した。国籍を問わず適正のある人材を抜擢していく方針が着実に進行している。
また、今年7月に次世代型ケア研究ラボ「イノベルベース」を開設した。名称は「イノベーションとウェルビーイング」の造語で、人と社会をつなぐケアオープンイノベーションを発信する拠点として、ICT機器の展示、地域の介護相談窓口、産学官連携、地域住民との意見交換など、多様な役割を担うことが期待されている。
同社は、先端技術を活用した介護の革新とサービスの向上、職員の働きやすさと成長の追求を両輪として進め、地域社会そしてグローバルな視点から「幼青老の共生」が叶う未来社会を創造していく。
<求人情報>
(株)さわやか倶楽部((株)ウチヤマホールディングス)
業 種 :介護事業
職 種 :介護職員
勤務地 :福岡県ほか全国各地
採用担当:人事部 小津和(こづわ)
TEL :093-551-5555
採用ページ:https://recruit.sawayakaclub.jp








