お客さまに安心・安全な食べ物を届け 豊かな生活を提案する事業を目指す|ナチュラルグループ

<COMPANY INFORMATION>
ナチュラルグループ

代 表:吉田登志夫
所在地:福岡市南区柏原4-23-1
設 立:1992年8月
資本金:4,000万円
年 商:10億円
TEL:092-555-5848
URL:https://www.sancyoku-club.com


【目次】

徹底してこだわる
食の安心・安全

natural naturalロンドン店
natural naturalロンドン店

    福岡市や英国ロンドンなどでオーガニック食品の販売を行うナチュラルグループは、オーガニック食品の小売や宅配を手がける総合企業だ。自然食品スーパー「natural natural」の運営や、自然食品の定期個別宅配サービス「ナチュラルデリバリー」(旧・九州産直クラブ)の運営などを通じて、国内外で事業を展開している。

 同社は1992年に創業。福岡市南区にワーカーズ「産直ショップ夢広場」(現・natural naturalの前身)を設立し、翌93年には英国ロンドンにも出店した。現在、「natural natural」は福岡市内を中心に国内8店舗、英国に3店舗を展開する。2022年11月に西鉄大橋駅の商業施設レイリア大橋内にオープンした店舗では、冷凍食品や野菜だけでなく、その日の朝にさばいた新鮮な魚や肉も扱っている。

 食の安全と健康に徹底してこだわる同社は、05年に熊本県菊池市に「菊池農場」を設立した。農薬や除草剤を使わずに育てた牧草や麦わらを与え、牛のリズムに合わせた飼育を実践している。

 本来、人の命を育むうえで欠かせない「食べ物」の安全性や品質は、農薬や食品添加物、遺伝子組み換え作物の普及とともに、経済効率を優先する風潮のなかで軽視されてきた。同社は日々の食卓に並ぶ食べ物を「つくる人」と「食べる人」との間に生まれる信頼関係を何よりも重視し、地産地消を基本理念として、「売るため」ではなく「食べるため」の食品づくりを明確に掲げている。

学生生協運動から
グローバル事業へ

 ナチュラルグループの特徴は、実店舗の展開だけでなく、宅配事業にも力を入れている点にある。会員数は約3,000人、店舗の利用者は福岡都市圏を中心に約2万人に上る。

 グループ会長・吉田登志夫氏は語る。「かつては配送業務を男性社員が担っていましたが、今ではパートを含む女性スタッフが配送を行っています。これからは企画力だけでなく、地球環境や社会を守るという使命感をもった人材をいかに育てるかが課題です」。

 吉田氏は学生時代、水俣病問題に関わり、大学生協や地域生協(現・グリーンコープ)の役員を務めるなど、生協活動に深く携わった経験をもつ。その後、グリーンコープを退職して同社を創業した。

 「英国への出店は人材育成の意味もあります。魚を扱える職人が不足しているため、福岡で修行させてから現地へ送り出しています。ロンドンの店舗では博多弁が飛び交うほど、日本人スタッフが多いです」(吉田氏)。

 吉田氏は日本国内にとどまらず海外にも活動の場を広げ、グローバル展開を通じて視野の広い使命感をもつ人材の育成に努めている。食を通じて市民の意識を変え、社会をより良い方向へ導くムーブメントをつくり出すことを目指して歩み続けている。

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