二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(9)~ガバナー就任と6リジョン独立
世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。
ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏
無関心さが専横を生んだ
これまで問題提起してきたが、ライオンズクラブ「337-A地区」2リジョンにおいて、ごく一部の者たちによる専横的な運営がまかり通っていたにもかかわらず、なかなか表沙汰にならなかったのは、2リジョンの内実を、他のリジョンの会員が知らないことや無関心であったことが大きい。
国際協会に紛争申し立てが行われたことも、当社が報じるまで知らなかったという方が「337-A」地区に属するほかのクラブ会員でも少なくなかったと思われる。
元2リジョンのRCも務めたAは「中堅、会員歴の長いメンバーは、二場氏がガバナーになるくらいなら、『やっていられない』ということに尽きます」「新人は知らないが、古株は彼の素行を知っている。『あれとはやれない』となり、辞めていくことに相当危機感を感じた」と語り、「それを止めるためにいろいろな手立てを行いました」と述べた。
Aが述べた「いろいろな手立て」の1つが(7)で紹介した国際協会への紛争申し立てである。ところが最終的にうやむやにされた。国際協会のことなかれ主義もあっただろうが、二場氏らの巻き返しもあった。
「ただこれ以上、争いを続けることには躊躇があった」とAは語ったが、事情を知らないメンバーから見ると正常化のための戦いではなく、「内輪もめ」に映ってしまう。そこで、新たなリジョンを発足させる動きを、Aをはじめとする心ある2リジョンの有志がスタートさせた。
圧力を跳ね返しての6リジョン独立
「337-A」地区2リジョンの当時(2017年~22年前後)の状況は、国政の状況に似てはいないだろうか。特定の政党名などを挙げることは控えるが、最近、結成された某政党も「政治とカネ」などが一向に改善されない与党を見限って結党された。
22年4月に行われた「ライオンズクラブ337-A地区」第68回年次大会では、当時のガバナー・古川隆氏と、二場氏が並び合って二場氏は誇らしげであった。
二場ガバナーエレクト(右)
この時期はコロナ禍の真っただなかであり、二場氏をはじめマスク着用で口元が見えないが、「ここまできたな!」と感慨もひとしおだっただろう。
2リジョンから6リジョンが分離独立したのは、22年7月だが、二場氏のガバナー就任と時を同じくして実行に移された。
以前も書いた通り、ライオンズクラブの年間活動のサイクルは、7月から翌年6月末までで、ガバナーはじめ役職者は1年交代していく。68回年次大会時点では、二場氏は次期ガバナー就任が内定したガバナーエレクトという立場にある。
ライバルを蹴落とし、周囲を取り込んでようやく手に入れたガバナーの地位だったが、6リジョンの結成は身内から水を浴びせられた思いだっただろう。
当然、二場氏らは県内の他のリジョンに働きかけて、6リジョンが発足できないよう阻止しようとした。妨害を乗り越えて新たに組織をつくるのは言葉でいうのは簡単だが、容易なことではなかった。
だがAライオン(クラブ会員をライオンと呼ぶ)らは、単に悲憤慷慨するのではなく、志を同じくする同志を集めて、毅然と立ち上がった。6リジョンのチャーターメンバーの方々に敬意を表したい。
(つづく)
【近藤将勝】








