日曜討論欠席なのに街頭演説の高市首相 統一教会問題追及を避けるための可能性大
高市早苗首相(自民党総裁)は2月1日、各党党首らが生中継で参加したNHK「日曜討論」を急きょ欠席。痛めた手の治療が理由だったが、同日の岐阜と愛知の街宣は予定通りに行った。そのため、野党から疑問の声が相次いだ。
日曜討論に出演した後、八王子駅前で応援演説をした神谷代表も囲み取材で疑問を呈した。東京新聞の望月衣塑子記者が「統一教会問題、今日、(れいわ新選組の)大石(晃子)さんが追及したかったようですが、(自民党政調会長代行の)田村(憲久)さんが代弁するかたちでした。愛知とか岐阜には行くそうですが」と切り出すと、神谷氏は「行くのですか!」と驚き、こう続けたのだ。
「日曜討論は手を使わない」「出ていないといろいろ言われてしまうから、まずかったなと思っている」
これを受けて私が「やはり逃げたという印象を与えますか」と聞くと、神谷氏は「与えてしまいますよね。やっぱり選挙中、最後に各党の党首が集まって、我々だって滅茶苦茶スケジュールを調整してきているわけだから、そこは他党の党首にも配慮して、無理をしてでも日曜討論にきてほしかった」と悔やんだ。
さらに私が「統一教会問題から逃げたと」とも聞くと、神谷氏は高市首相のマイナスになるとの見方を述べていった。
「もうすでに言っている人はいると思います。大石さんたちもいうと思いますし。私は客観的な第三者として見たときに『まずいな』と。『(追及の)口実をつくられてしまったな』と思ったということです」
この囲みの後、高市首相が本当に街宣をするのか否かを確認するために街宣場所の名古屋市に移動。予定通り、マイクを握ったことをたしかめた後、名古屋から東京に向かう新幹線に乗り込もうとする高市首相を直撃、声掛け質問をした。
――高市さん、統一教会問題、追及されたくないから日曜討論欠席ですか。ズル休みをして街宣ですか。統一教会問題、逃げのサナエと呼ばれますよ。
高市首相 こちらにケガをした手を指し示し、無言のままエスカレーターに乗り込む。
大石氏は2月4日の甲府駅前での街頭演説後、報道関係者と質疑応答。私の質問、「日曜討論を高市総理が欠席して街頭演説をしたことについて、大石さんが『統一教会問題を取り上げる』と予告していたので逃げたというふうに見えるのですが、しかも週刊文春には金曜日、(日曜討論の)2日前にはもう欠席の予定だったと、計画的にしていた。小林政調会長に代理出席頼んでいたという報道もあるのですが、こういう高市さんの対応についてどうお考えでしょうか」に対して、大石氏は次のように答えた。
「大石晃子から高市早苗が逃げたのかどうかは、その真相というのは分かり切らないのですが、少なくとも選挙期間中に各党首が首をそろえて党首討論をする機会、それがテレビで流される唯一の機会であった日曜討論を、もともとさぼる、キャンセルする気で、直前30分前にドタキャンするというのは、一国の総理や与党自民党のやるべきことではない。ものすごく卑怯な(やり方)。だから『#高市逃げた』というハッシュタグが12万リツイート、ポストですかね。国民の皆さまの怒りが高まったのだと思います。その背景、前段としては、私、大石晃子がそれまでの党首討論に出て、『news23』だったり、『報道ステーション』とかで高市さんに直接、その場でデッドボールを投げたというか、他の党首が誰も言わないなかで、統一教会の押収された文書のなかで高市早苗とたくさん言及があったことだったり、そういうことを追及していたから。それで、逃げている、まずそうな顔をしている。維新も国保逃れという、この維新と自民がこの国を揺るがしかねないような大嘘をついていたという、その嘘をはがしたということが国民の皆さまの胸のすく思いだったと。『どこか嘘をついているのではないかな』と思っていたという現れによって、『統一教会』というワードがその後、急浮上して、衆院選の検索ワード一位になった。総理が嘘をついているのかどうか、それを総理が説明するのかどうかは国民の関心事だと思います。そこに火をつけたというか、証明をしたという貢献を私がしたのかなとは思っています」
続いて私が「手を痛めたぐらいで討論を欠席するという言い訳もひどすぎるのではないかと思うのですが…。討論では手を使わない」と聞くと、大石氏はこう答えていった。
「個人の人間として何か体調が良くないとかという時にベストな討論ができないという言い分は分かるのですが、その割にはその日にすでに予定されていた統一教会に関係していた議員のところに行って、腕をぶん回していたというところまで見ると、さすがに嘘だったのではないか。さすがに『討論するマザーと違うか』と言われても仕方がないと思います。手をぶん回していたらしいので。統一教会のことを追及されているのに、あろうことか統一教会の関係議員のところに応援に行っていたのだから、まあ『面の皮マックス』と言われても仕方がないなとは思いますよ」
ここで聴衆から拍手が沸き起こり、大石氏が「そういう人間ですよ。貴族だから。だから皆さんでぶっ倒すしかないのですよ」と締めくくると、再び大きな拍手に包まれた。
選挙戦中盤の世論調査では高市自民圧勝の予測が相次いでいるが、統一教会問題の追及から逃げたようにみえる日曜討論欠席が最終結果にどれほどの悪影響をおよぼすのかが注目される。
【ジャーナリスト/横田一】








