二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(17)~LCIF交付金が活動運営費

世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。

ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏

LCIFとは何か

 日本のライオンズクラブのなかでも「337-A地区」は活動が活発なエリアである。2016年には福岡市において国際大会を開催した実績をもつ。その輝かしい取り組みの歴史が、残念なことに恣意的な運営などにより、新規入会者が増えず、離れていく人が出るとなると由々しきことである。

 前回、元ガバナーの松井和子氏がライオニズムについて言及した言葉を紹介した。松井氏は「ライオンズとは何か」について問題提起をしたなかで、「基本理念である“We Serve”(私たちは奉仕する)の精神を忘れてはいけません」と提起した。本連載もこの趣旨に基づいて行っている。

 もちろん、活動には資金が必要である。アクティビティと呼ばれる青少年育成や献血、清掃活動などライオンズの諸活動は、会員の寄付(ドネーション)によって運営されている。

 ライオンズ国際財団・LCIF(Lions Clubs International Foundation)は1968年6月13日にライオンズクラブ国際協会の慈善部門として設立された。LCIFは人道奉仕活動、災害援助、職業技術訓練などの事業を通じて、地域社会やグローバルな社会奉仕に取り組む各国のライオンズクラブを支えており、活動交付金として交付される。

 なおLCIFの人件費や事務費用、広告などの経費は運用益で賄われている。

 LCIFへの寄付の方法は、いくつかのやり方がある。会員個人、クラブ、地区、複合地区単位で行われ、会員以外の一般からも受け付けている。LCIFは寄付に対する感謝を表す表彰プログラムを設けている。

表彰を受ける名誉

 当然、寄付であるので任意であるが、活動を支えるために寄付の目標額を定めている。目標を達成できるよう各クラブ・各リジョン、各地区努力しており、定期的な報告も行われている。そしてライオンズ会員にとってドネーションを通じて表彰を受けることは名誉なことである。

 当然、その活動の使途などは公開されなければならない。二場氏がキャビネット幹事のとき、朝倉の水害でライオンズクラブの災害支援が行われたことを以前紹介した。本来であればLCIFの交付金が活用されるはずが、「337-A地区」の資金で支援することになった。このことも当時疑問視されたが、問題は地区の資金に不明朗な動きがあったことである。

(つづく)

【近藤将勝】

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