中道改革連合、歴史的大惨敗で野田・斉藤両代表辞任へ

中道改革連合の野田佳彦(左)・斉藤鉄夫(右)両共同代表
中道改革連合の
野田佳彦(左)・斉藤鉄夫(右)両共同代表

    8日投開票の衆院選で、自民党が単独で316(定数465議席の3分の2以上)議席を獲得した一方、野党第一党の中道改革連合は大惨敗した。この数は2009年に民主党が政権交代を果たした際に獲得した308議席を超えた。

 保守路線を強める高市政権に対する対立軸を打ち出せず、小沢一郎氏や枝野幸男氏など旧立憲民主党の大物議員が次々と落選。福岡でも旧立憲の候補者全員が落選し、比例復活もできなかった。

 これを受けて野田佳彦共同代表は会見で、「長年にわたって苦楽を共にしてきた同志が落選をしたり将来有望だと思っていた若手も届かなかったり痛恨の極みだ」「万死に値する大きな責任だと思っている」と述べた。斉藤共同代表は「ますます中道の役割は大きくなっていくと思うので国会論戦と日本が間違った方向にいかないよう体制をつくっていかないといけない」などと述べ、辞任する意向を示した。

 すでに党の存続を危ぶむ声が出ており、圧倒的な与党の勢力に対してどのような戦略をもって対峙するのか、道のりは厳しい。中道の最大の問題は、若い世代の支持がみられないことだ。24年の衆院選で少数与党になったことで、鳴りを潜めてきた憲法改正、さらにスパイ防止法などが、高市政権の下で推進されることは間違いない。「高市一強」への懸念はリベラル派だけでなく保守のなかにもあるが、自民内の高市氏と距離のある勢力も圧倒的な力を前に異論を唱えることをためらうのではないか。

 しかも、野党自体が参政党や国民民主党、今回選で躍進したチームみらいのように憲法改正や安全保障など保守的政策で高市政権と重なるなかで、中道改革連合が野党のリーダーシップをとるのは難しいだろう。

 中道改革連合は9日に党役員会を開き、今後の対応を協議するという。

【近藤将勝】

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