(株)安川電機 第3四半期決算、増収増益~中国失速も欧米で好調
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中国経済の失速をふまえ通期業績予想は下方修正
産業用ロボットの開発などを行う(株)安川電機(本社:福岡県北九州市、津田純嗣代表取締役会長兼社長)が1月20日に発表した2016年3月期第3四半期決算は前年同期に比べて増収増益となった。
同社の発表によると、当第3四半期連結累計期間(3月~12月)の同社グループの業績は売上高3,064億2,100万円(前年同期比6.6%増)、営業利益271億9,000万円(同比23.3%増)、経常利益276億1,300万円(同比15.9%増)、四半期純利益182億4,500万円(同比1.9%増)。売上高、利益ともに第3四半期決算として過去最高を達成したという。
同社は、モーションコントロール部門において、ACサーボモータ・コントローラでは中国経済の減速影響によりスマートフォン関連の売上が伸び悩んだものの、米国を中心に工作機や半導体市場向けの販売が好調だったという。また、新製品「Σ―7シリーズ」への切り替えが進んだことから収益性が改善。この結果、モーションコントロール部門の売り上げは前年同期比3.8%増の1,438億2,900万円、営業利益は同比4.9%増の173億7,700万円になったという。
さらに、ロボット部門において、溶接・塗装ロボットなどの主力製品を展開する自動車関連分野では、中国市場の落ち込みが見られたものの、欧米を中心に旺盛な需要が継続したことから全体では好調に推移し、収益性が大幅に改善。この結果、ロボット部門の売上は前年同期比16.5%増の1,143億2,100万円、営業損益は同比63.4%増の122億4,800万円になったという。
なお、中国を中心とした経済成長の鈍化による影響などから、同社は2016年3月期の連結業績予想を下方修正しており、売上高4,100億円(前回発表予想4,200億円)、営業利益355億円(前回発表予想365億円)、経常利益355億円(前回発表予想370億円)、当期純利益230億円(前回発表予想240億円)とした。
【川元 浩明】
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