2024年12月24日( 火 )

変わる婚活イベント 「集客+実体験」で企業とコラボ

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

kon 今では「婚活」という言葉が市民権を得ているが、かつての「お見合いパーティ」とはどのようなものだったのだろうか。飲食店に男女が集まり、会話を楽しみながら食事を共にする。そのなかで、意気投合した者同士がカップルとなる。目的は男女の出会いである。そして、場所を提供した飲食店は売上という恩恵を受けていた。

 どうやら最近では、婚活イベントに企業が参画し、新たな価値を見出している。福岡のベンチャー企業、エフコネクト(株)(本社:福岡市中央区、小柳博之代表)が手がけるのは、コラボする企業側にもメリットのある婚活イベントのプロデュースである。

 たとえば、大手携帯電話販売会社とのコラボイベントでは、参加した男女に携帯端末用のアプリをインストールしてもらい、それを活用して飲食店選びをしてもらった。認知度の低いアプリをインストールしてもらうためには、相当な広告宣伝費が必要となるが、婚活イベントとコラボすることで、確実にまとまった数のインストールを実現できる。インストールさせる1人当たりの費用を計算すれば、イベントコラボの方が安価になるのだ。集客と実体験を同時に可能にしたイベントとなった。

 また医療系専門の人材派遣会社とのコラボでは、独身率の高い看護師を対象に婚活イベントを開催。参加した看護師に人材派遣への登録を促し、効率良い人材探しを実現させた。

 さらに大手電機メーカーは、販売先にあたる街の電気屋の後継者に未婚者が多いことを悩んでいた。未婚のままでは、後を継がず電気屋を廃業する確率は高まってしまう。そこで、街の電気屋の後継者を対象に婚活イベントを開催。結婚を機に、後継ぎを決意する販売先を増やそうという狙いがあった。

 このように、これまで男女の出会いのみが目的であったお見合いパーティが、企業とのコラボにより変化を遂げている。参加者にも協賛企業にもメリットのある婚活イベントとなっているのだ。集客はもちろん、参加者に実体験させることができる、このイベントなら集客にハードルの高い、住宅のモデルハウスやオープンハウスへの集客など、展開は無限にありそうだ。

【東城 洋平】

▼関連リンク
・エフコネクト(株)

 

関連記事