2024年11月25日( 月 )

蓄積されたノウハウと知恵を結集し、スーパーマーケットの成功を約束

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(株)SP未来 代表取締役 神戸 彲(かんべ みずち)

人々の変化に呼応しなければ明日はない

(株)SP未来 神戸 彲 代表取締役<

(株)SP未来 神戸 彲 代表取締役

 「時代の変化にともなう人々の生活スタイル、意識の変化に敏感に呼応していかなければ、明日はない」。
 現代のスーパーマーケット経営について警鐘を鳴らすのは、神戸彲氏。(株)SP未来の代表取締役として、多くの流通業のコンサルティングを手がけるが、この業界において知らない者のいない重鎮の1人とされる人物である。
 神戸氏と流通の歴史は、かつて「ラララグループ」を率いて九州を代表する大手流通業として名を馳せた「寿屋」に始まる。婦人服の売り場担当を皮切りに、次々と好成績を収め昇格。その卓越した手腕を認められ「えじまや」の社長、「ハロー」の専務を経て「ハローディ」に入社。同社で取締役、常務を経た後に「(株)ハイマート」の顧問、同年には同社の代表取締役に就任するなど重職を歴任。2011年には流通業に特化した専門的コンサルティングの同社を立ち上げている。以来、その経験と情熱をクライアントのために惜しむことなく提供し、幾多のスーパーマーケットの誕生、再生を手がけている。

多面体の価値観がある十人百色の時代

 さて、流通の世界が浮き沈みの顕著な業界であることは、神戸氏の冒頭の言葉からもわかる通り。どんな企業も常に新しい挑戦を続けているし、それが途絶えてしまえば即衰退という印象だ。
 では、そうしたなかで、どんなことに気を配っていけばいいのか。せっかくの機会と思い単刀直入に聞いてみると、「それは企業秘密」としながらも「すべては人材にある」として、こう話す。
 「生活の変化や意識の変化が著しいのは、消費者に限った話ではありません。従業員も同じで、昔と今でまったく意識が異なりますから、旧態依然とした接し方では思い通りには動かないでしょう。経営者はとくとくと考えを伝えていく努力が求められるし、たとえそれが理解してもらえても、納得しないと動かないのが今の彼らです。これまでの10倍、いや20倍は労力が必要です」(神戸氏)。
 人々の価値観が比較的同質であった過去に対し、現代は「十人百色」だという神戸氏。「個の時代」と言われて久しいが、個のなかにも多面体的にいろいろな価値観が存在するということか。クライアントには、SP未来の蓄積されたノウハウと知恵を結集することで、必ずや成功を約束すると自信を見せる。

プロの目で読み解く複雑な市場心理

 流通の世界で長年にわたって第一線を突き進んできた神戸氏だが、「自分は人にあまり興味がない」と、意外な言葉が飛び出してきた。しかし、人に興味がなくて複雑な市場心理を読み取ることができるわけがない。これは同氏一流の照れ隠しにほかならないと思う。また、「仕事だからやる」という言葉には、流通のプロフェッショナルであるという強い自負がうかがえる。
 一通りの取材が終わっての帰り際、「時間があればいつでも顔を出しなさい」と声をかけてきた神戸氏。本当に人付き合いが嫌だという人から、こんな台詞は出てこない。少なくとも、こんな風に人間味を持って取材者に声をかけてくる人を、記者は知らない。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
(株)SP未来
代 表:神戸 彲
所在地:福岡県筑紫郡那珂川町中原6-1-22-3
設 立:2011年4月1日
資本金:100万円
TEL:092-555-3920

<プロフィール>
kanbe神戸 彲(かんべ みずち)
1947年生まれ。宮崎県出身。74年に寿屋入社。えじまやの社長、ハローの専務を経て2003年にハローディに入社。取締役、常務を経て10年には(株)ハイマートの顧問、同年には同社の代表取締役に就任したが、翌年に健康上の理由で退任。11年、(株)SP未来を設立。

 

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