司法書士から広げる最適なソリューション
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高島司法書士事務所 司法書士 高島 謙太郎
アグレッシブな司法書士として再誕
司法書士、高島謙太郎氏。彼の経歴はユニークだ。今から6年前に司法書士試験を見事突破し司法書士デビューを果たすが、30歳という人生の一区切りとなる時点で、保険会社に勤める先輩からの誘いを受け、保険の営業マンにジョブチェンジ。不動産登記という有資格者のみに許された、言ってしまえば特権的な仕事を一度辞してしまう。その理由を、高島氏はこう語る。「もっと広い世界を見てみたかった」。
ところが高島氏は、その後再び司法書士として活動を始める。業界広しと言えど、異業種へ転職し、その後司法書士へのカムバックをやってのけたのは高島氏ぐらいのものだろう。
高島氏は現在、不動産登記はもちろんのこと、不動産管理会社の悩みの種でもある『家賃回収』業務のサポートを行っている。家賃回収の現場へ同行することもあれば、家賃の滞納・未納を防止するため、契約書に「こういう文言を付け加えるといいですよ」とアドバイスすることもある。不動産管理において、時間のロスしか生まない家賃回収。そこに高島氏が加わることで、法の立場からの業務効率の改善、『法的なリノベーション』を行うことができるのだ。
営業経験をフルに活用し、自ら司法書士の活用法を伝え歩く『提案営業』型の司法書士として、仕事を生み出していくことに成功している。時代とともに変わる司法書士の役割
ここ10年の間に、司法書士は140万円以下の案件で、法務大臣の許可を得た者という限定条件は付くものの、簡易裁判所での業務を代理することもできるようになった。現在司法書士は、弁護士の業務と近いところまでカバーできるようになっている。「弁護士さんと競合するのではなく、お互いの立場を尊重し合ったうえでの共存を目指していきたいと考えております」。高島氏の姿勢は共感され、弁護士とのつながりも多い。保険の営業マン時代に得た知識と人脈を合わせ、顧客に提案できる選択肢は多岐にわたる。「たとえ私が対応できない案件であっても、私が『窓口』となることで問題解決となればと思います」(高島氏)。
基本を抑えたうえで、司法書士の業務に付加価値を与えていこうと奮闘する高島氏。そこには、司法書士を取り巻く厳しい状況がある。
「不動産登記が最も求められていたのは、やはり『バブル』の頃の土地開発・建設ラッシュ時です。現在、ベテラン司法書士の方々はその時代に多くの人脈を構築されており、今もそのお付き合いのなかで堅実に仕事を行っておられます。しかし、現代の若手司法書士は、そういった環境面でのアドバンテージはありません。少ない登記案件を何人もの司法書士で取り合うような状況です。ですから、新人司法書士が大手の事務所に勤務するというかたちが定着しています」(高島氏)。
勤務というかたちで大手事務所に所属すれば、仕事に困ることはない。だが、明確な目的、目標、計画がなく、時間だけが進んでいくようでは駄目だ。高島氏は若き司法書士たちに語りかける。「超高齢化社会を迎えるにあたり、遺産相続の案件は増えてきます。当然、借金も遺産です。託される親族のためにも、最適な遺産分割を提案できる司法書士になる必要があります。また、年齢とともに衰える認知能力のことも念頭に置き、『成年後見制度(当人を代理し財産管理・契約履行を第三者が行う)』にもしっかりと対応していけるよう準備は抜け目なくしておかなければなりません」。
人もまちも、次世代に多くのものを遺していく。それらを受け取る際に、高島氏のように異業種ともタッグを組み、万全のサポート体制を整えてくれる司法書士が増えれば、福岡は『終活』の場としても価値を得られるはずだ。<INFORMATION>
高島司法書士事務所
代 表:高島 謙太郎
所在地:福岡市中央区長浜2-5
TEL:092-713-4900
FAX:092-713-4905<プロフィール>
高島 謙太郎(たかしま けんたろう)
1981年、福岡県生まれ。上智大学文学部卒。2009年、司法書士試験合格。10年、高島司法書士事務所を開業。関連キーワード
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