2024年11月23日( 土 )

安全保障、食料安保、エネルギー問題に意欲~武田良太副幹事長に聞く(1)

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 自由民主党副幹事長の武田良太衆議院議員に、2016年の政治・経済・外交の課題と展望、抱負についてうかがった。

2016年の展望――今後百年の国家づくりの第一歩

 ――今年は1月4日から国会開会と忙しい年明けとなりましたが、2016年の展望と、武田議員の抱負をお聞きしたいと思います。

自民党 武田 良太 副幹事長<

自民党 武田 良太 副幹事長

 武田 政権奪還して3年目が過ぎました。内政外交それぞれに安倍内閣は重要な仕事に携わってきて、着実にその実績は示されてきていると思っています。新年明けまして4日から国会がスタートし、すでに補正予算を成立させ、次なるは、当初予算を確実なものとして成立させて、国民生活に反映させるものにしていかなければいけないと思っています。今年は、参議院選挙の年ということで、国会も選挙を意識した展開になろうかと思っておりますが、けっして選挙目当ての国会運営ではなくて、そこは冷静に国民目線において、この国会で我々政治家は何をしなければならないか冷静に考えながら、国会に臨んでいきたい。そうすれば必ずや、参院選では結果が導かれると思っています。

 ――予算の話が出ましたが、今年度予算の特徴を武田議員目線で教えてください。

 武田 まずはデフレからの脱却を掲げて、なかなかいいムードになってまいりました。我々がやろうとしていることは、50年後も人口1億人をキープする。今、少子化問題、人口減等々の問題が指摘されていますけれども、さまざまな問題を検証しながら、いかにして50年後も1億人の人口がキープできるかということを、我々は考えていかなければいけないと考えています。

 そこに、安倍内閣が掲げる「新3本の矢」ということで、名目でGDP(国民総生産)600兆円という高い目標を掲げました。もう1つは、少子化にともなって、希望出生率1.8という数字の目標を設定した。もう1つは、介護離職という非常に深刻な社会問題があらわになっていますが、この問題を、介護離職をなくそうと、そのためには何をするかということを事業化して、予算化を図っている。そうすることで、全員参加の日本社会、もう1度国民全員で日本国というものを作り上げていくんだということを、大きな目標として、この国会、予算化というものを進めていかなければいけないと思っています。

 やはり、戦後70周年、そしてわが党結党60周年を迎えた今、もっと真剣に戦後政治を検証していかなければいけないと思います。確かに、栄光というものを勝ち得たんでしょうけれども、その裏では失ったものも多いように考えています。そして、日のあたる部分、陰になった部分、そうしたものを冷静に分析しながら、今後50年後、100年後の国家の体系を築き上げていくことが重要だと思っていますので、その第一歩として、国民全員が参加できる社会づくりをめざすために、この「新3本の矢」というものを、着実に国民生活に反映させていくということが、1番我々の目標になっていくと思います。

(つづく)
【聞き手・文:山本 弘之】

■武田良太衆院議員田川事務所
所在地:田川市大字弓削田3513-1
TEL:0947-46-0224
URL:https://www.ryota.gr.jp/

<プロフィ―ル>
takeda_pr武田 良太(たけだ りょうた)
1968年生まれ。早稲田大学大学院修了。1993年7月の衆院選挙(旧福岡4区)に初挑戦、2003年衆院選挙で、4回目の挑戦で、福岡11区から初当選(5期連続当選)。元防衛副大臣。現在、自民党副幹事長、地方創生実行統合本部事務局長代理、安全保障調査会事務総長。

 
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