M&Aを積極的に仕掛け管理戸数を10万件まで増やす
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(株)ウインドア 代表取締役社長 竹原 虎太郎
丸美スポンサー選定で賃貸管理の事業を拡大
マンション管理や不動産証券化を手がけ、2008年8月に経営破綻した(株)丸美。同年12月、賃貸管理事業のスポンサー候補に(株)オーロラが選定され、同社と丸美との間で事業譲渡について基本合意した。(株)ウインドアはそのグループ会社で賃貸管理業務をメインで受け持ち、業績を急拡大させている。
当初の営業展開は福岡を拠点に一極集中で行っていたが、全国から同様の案件が持ちかけられ、M&Aによってエリアを全国に拡大。管理戸数も丸美の業務を継承したときには3,000戸だったものが、現在は8,200戸にまで増えている。「不動産業界はこれまで、密室で商談が行われてきました。しかし、IT化が徐々に進み、情報公開による競争、要するに価格破壊の波が、ようやく訪れようとしています。弊社はそれを見越して、サービス内容はそのままなのに管理手数料を大幅に引き下げるという決断をしました。その効果によって、今後5~7年をメドに管理戸数を10万戸まで増やしたい」と、竹原虎太郎社長はさらなる拡大戦略を語る。
不動産オーナー、いわゆる大家にとって、空き物件があればあるほど収入減になる。管理会社は、借り主に物件を紹介し、契約をまとめれば終わりの仲介業者と違い、家賃の集金や建物修繕まで携わるため、オーナーとはより密接な関係にある。
しかも、親会社のオーロラは、家賃保証会社であることから、優れた審査技術を用いて幅広い層の入居者をカバーすることができている。両社ががっちりとタッグを組んだ営業活動ができているため、不動産オーナーが同社に厚い信頼を寄せるのは言うまでもない。オーナーと共栄するには基本に忠実であること
福岡市民の平均年齢は2010年の国政調査で41.6歳と、政令指定都市では川崎市に次いで若い。若年人口が多いため人口成長率が高く、マンションなどの居住物件は、投資先としても収益エンジンとなる可能性を持っている。そのため福岡地区の投資用マンションは、全国的にみても人気が高く、建てれば売れる状態が続いている。反面、供給過剰問題が年々大きくなってきており、空室が増え、賃料は下落し続けている。
そんななか、同社が心血を注いで築き上げた高い入居率(平均95%以上)は、拡大戦略上、強力な武器である。
「オーナーは、借り主にできるだけ長く住んでもらって収益の安定化を図りたい。また、退去した場合でも、空室期間を極限まで短縮したい。だから、全ての物件がそういったかたちになるよう、一心不乱に取り組んできた。不動産業界初心者だったから、管理会社の利益を上げるポイントがよくわかっていなくて、逆にそれが幸いしたかもしれない。この取り組みを継続することが、オーナーとの信頼関係を深め、規模拡大戦略の生命線になる」と竹原社長には一切の迷いがない。間違いなく同社は、さらなる成長軌道に乗ろうとしている。※記事内容は2015年8月31日時点のもの
<COMPANY INFORMATION>
(株)ウインドア
代 表:竹原 虎太郎
所在地:東京都新宿区新宿1-9-1第二タケビル3F
設 立:2013年8月
資本金:9,900万円
TEL:03-6823-4095
URL:http://windoor.co.jp/<プロフィール>
竹原 虎太郎(たけはら とらたろう)
1969年、愛知県名古屋市生まれ。消費者金融会社勤務を経て、2002年2月、家賃保証会社の(株)オーロラを設立。08年12月、(株)丸美の民事再生申請にともない、同社がスポンサー企業に選定される。同月、丸美から事業譲渡を受け、福岡に事業継承会社として(株)ピーエムジャパンを設立。「本気で臨めば必ず道は開ける!」をモットーに、不動産事業を拡大中。関連キーワード
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