廃業せず企業価値の向上を行い事業を売却へ、知的資産経営で「ハッピーリタイアメント」のお手伝い

西岡経営管理事務所　代表　西岡　隆

多くの中小企業経営者をサポート

知的資産経営ガイドブック

　「経営革新」「補助金」関連で、延べ3,000人以上の中小企業経営者のサポートを行ってきた西岡経営管理事務所の西岡隆氏。創業15年目を迎えた同所は、３年前に経営革新等認定支援機関として国の認定を受け、「明日の経営を共に考えます」を基本理念に事業を行っている。
　西岡氏は経営革新および補助金に加え、組織の生産性向上を目的とする「行動評価マネジメント」という独自のプログラムにより、経営者のサポートを行っている。2014年７月には「M&Aアドバイザリー業務」を新たにスタート、事業承継のサポートも始めた。

　西岡氏はこれまでM&A関連のサービスは行っていなかったのだが、取り入れた背景には理由がある。良い企業、良い技術を持っているにも関わらず、廃業を選択する経営者が後を絶たないからだ。「数多くの経営者の方々とお会いするなかで、最近よく、廃業を検討されているケースに直面します。後継者がいない、業績が悪いといったさまざまな理由がありますが、大変な時代に一代で創業し、廃業するのは、とてももったいないこと」と話す。

　今、中小企業経営者の多くが、団塊の世代であるとも言われている。現在65歳前後。あと10年で、ほとんどの企業が世代交代を含めた入れ替わりをすると見られる。
　「廃業するより、企業価値を上げて、価値のある状態で事業継承するなり、売却した方がいい」と語る西岡氏。人がきちんと動ける仕組みをつくり、西岡氏が得意とする行動評価マネジメントプログラムに、決算書には見えない『隠れた強みを再発見』できる知的資産経営を取り入れて、『見えない強みを見える化』することで企業価値の向上に結び付けていく。「３年後、５年後、そして10年後をともに考えられれば」と、経営者と二人三脚で問題解決につなげていきたい考えだ。

１人でも多くの「ハッピーリタイアメント」を

　「私は今後、これをライフワークにしていきたい」と話す西岡氏。今年55歳になった。10年後には65歳だ。「私が現役バリバリでやれるのもあと10年。今まで自分がやってきたこと。3,000人の経営者の方々とお会いして経験したこと、これを何かのかたちに残したい」。

　西岡氏は経営戦略と管理を見直すことで、企業価値を上げ、売却先を探したいとしている。世の中、M&A専門のコンサルティング会社もあれば、銀行、弁護士もM&A事業を手がける時代である。中小企業診断士の西岡氏はまだこの分野に参入したばかりなのだが、福岡県でトップクラスの延べ3,000人の中小企業経営者とのパイプがある。これが最高かつ最大の強みだ。しかも、物腰が柔らかく、誰に対しても全力で取り組む西岡氏には、数多くの経営者のファンがいる。

　「企業経営者にとって会社は命であり、子どもでもあります。誰もが納得のいくかたちで『ハッピーリタイアメント』できればそれに越したことはありません。私は、１人でも多くのハッピーリタイアメントをサポートしていきたい」と西岡氏は抱負を語る。５年後、10年後がとても楽しみである。

※記事内容は2015年８月31日時点のもの

＜INFORMATION＞
西岡経営管理事務所
代　表：西岡　隆
所在地：福岡市中央区天神1-15-5
天神明治通りビル304
設　立：2001年４月
ＴＥＬ：092-761-8808
ＵＲＬ：http://nishioka-keiei.com

＜プロフィール＞
西岡　隆（にしおか　たかし）
1960年、福岡県生まれ。明治大学卒業後、会計事務所、監査法人を経て地場大手小売業で経理・財務を経験。2001年、中小企業診断士登録と同時に西岡経営管理事務所を開設した。