2024年11月22日( 金 )

すべては人から始まる、人は『財産』であるとの意識の共有と行動の実施を

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日本ビルケア(株) 代表取締役 山田 秀樹

学びの場で行動を起こす

日本ビルケア(株) 山田 秀樹 代表取締役<

日本ビルケア(株) 山田 秀樹 代表取締役

 率先して新規開拓のトップ営業を行う、日本ビルケア(株)代表取締役の山田秀樹氏。活発な動きの陰には、会社を任せられる後任者の育成がうまくいっている状況がある。「留守にしても会社を任せられる人間ができたことは、大きいです」。そして今年、山田氏は福岡中小企業同友会理事で県下最大となる支部(以下、同友会)の支部長に就任する。任期2年という時間を受け入れられたのも、やはり人材育成の賜物であると言える。
 同友会は、中小企業の経営をより良いものとするため、1957年4月に東京で設立された。現在はその活動も全国に広がって(約4万3,000名が加盟)おり、経営トップ同士の交流が各地で盛んに行われている。63年3月に設立した福岡県同友会においては、現在2,000名を超える会員が日夜勉強会や会合を開き、経営力の研鑽と、自己革新に励んでいる。
 そのなかで山田氏は身を置く業界を鑑み、こう語る。「業界全体に言えることですけれど、人材不足はかなり深刻です。職人さんというのはすぐ育つわけではありませんし、大きなケガをすれば一発でアウトということもありますから、そういった状況を考え待遇面を改善していかないと、どうにもなりませんよね」。

 IT土木の声も聞こえてはくるが、山田氏に言わせれば「単純作業はロボットの方が適任だと思いますが、同時に多くのことをこなすとなると、やはり人間の方が動きは早いですし、現場ではそういった複雑な動きを素早くこなす作業が必要になってくるんですよ」ということである。
 同友会でも、職人不足は大きな課題として語られる。そして経営トップが集う場だからこそ、足並みをそろえてアクションを起こすといった『連携』を取ることも可能である。もちろん簡単なことではないが、「せめて昔のレベルぐらいまで人件費を上げられ、それが継続すれば」と、山田氏は意気込みをあらわにする。

経営者であるということ

 業界動向を左右するのは人材であると、自らの現場経験から肌で実感している。だからこそ同友会では、会員全員が人材をきちんと育て上げられる経営者を目指し、必要なことを学び合い共有できるようにしていきたいと考えている。
 「地域活性の第一歩は人材の雇用と育成が第一です。そのために、中小企業ができることは『共同』求人の実施です。強靭な企業でも小さなところでは知名度がなく、人材が集まりません。業界全体で人を育てていくんだ、という考えが必要です。また『共育』という考え方も必要です。従業員も経営者も、一緒に成長していくということです。ただ命令して、命令を受けてでは、単なる働く場で終わってしまいます。人がやりがいを持っていきいきと『生きる』場をつくっていくために、立場の垣根を越えて、同じ目線に立つことが大切なんです」。
 現在、2,000名を超える福岡県同友会。繰り返し開かれる勉強会や会議を、単なる座学の場で終わらせてはならない。社員とともに企業変革を成し遂げ、21世紀型中小企業を地域に根付かせる学びの場とすること、大小規模の差はあれ企業のトップが集っているということの、その意義を重視しなければならないと、山田氏は同友会に対する想いの強さを覗かせる。
 「交流を通じて経営のイロハを学び、実践して、1人、2人、3人と、雇用をどんどん増やして、この会社が好きだと言って欲しい。そうして成果が生まれる。企業が成長するというのは、そういうことだと思います」。
 山田氏が同友会に臨む姿勢を、全員で共有できれば、それは間違いなく福岡県、九州全体にもプラスの経済効果を生み出すはずだ。2001年、4名で会社をスタートさせた山田氏は、百万都市福岡の未来を切り開こうとしている。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
日本ビルケア(株)
代 表:山田 秀樹
所在地:福岡市博多区神屋町4-5 KS神屋ビル6F
設 立:2001年8月
資本金:1,020万円
TEL:092-263-0060
URL:http://www.n-builcare.jp

<プロフィール>
yamada_pr山田 秀樹(やまだ ひでき)
1958年9月16日生まれ。2001年8月(有)日本ビルケア(現・日本ビルケア(株))を設立。トップ営業の実施や、自ら開発した工法の特許を持つなど、経営者の枠にとどまらない行動力を見せる。

 

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