ミャンマー慰霊の旅を通して平和を考える(前)
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(株)小笠原の社会貢献の本質を見る
2016年1月23日から1週間、ミャンマーへ第二次世界大戦時でわが国のために戦い、戦禍に散った英霊に祈りを捧げる旅に同行した。
福岡地区の住機器および建材の商社である(株)小笠原(福岡市博多区)の創業者小笠原平吾氏が、『菊歩兵56連隊』でともにビルマ戦線の最前線で戦った亡き戦友のために祈りを捧げる旅を、1978年より始めた。平吾氏が2007年85歳で逝去した後は、平吾氏夫人の小笠原百代さんと、同社の現代表取締役会長の重松繁利氏、代表取締役社長の小笠原正行氏(平吾氏の長男)を中心に、ご遺族および親族、戦友、知人らとともに慰霊の旅を続け、今年で38年を迎えた。
(なお、このミャンマーの慰霊の旅においては、同社の事業とは全く関係なく、個人の意志で継続していることを、書き添えておく)筆者は以前に、重松会長と小笠原社長よりこのミャンマーの慰霊の旅についての話を聞かせていただき、過去の映像や写真、当時の地図などを拝見した。それらの話やビジュアルでの見聞で、このミャンマーの慰霊の旅の意義や想いを理解できた。そして、今後永劫次の世代へ正しく伝えていくことこそが、今生かされている我々が行っていかねばと心から感じたことは、真の心である。その上で、ミャンマーの激戦地のあった現地に行けば、さらにその心がより明確になると感じていた。伝えることを生業としている人間として、それこそが一番であるという答えが出ていた。
結論から述べると、現代の平和のわが国が本当に幸せであることを痛感させられた。「二度と戦争をしてはならない」は言うまでもない。好き好んで積極的に戦争を仕掛ける人間など、いないことを信じている。激戦地や戦禍に散った英霊のお墓へ手を合わせれば、自然と涙が出てきた。戦時下を経験していなくとも、「今我々が生かされているのは、わが国のために命を捧げられた旧日本兵の前線で戦われたおかげ」という言葉が、素直に自然に並べることができた。やはりその場に身を置けば、感じるものがあるのだ。
(つづく)
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