美人大将が切り盛りする「須崎屋台かじしか」
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串焼き、魚介・海鮮料理、ラーメンなどが美味しいと評判の「須崎屋台かじしか」。地元の人や観光客のみならず、芸能人も多数訪れる中洲で人気の屋台だ。
月曜日の午後7時、「須崎屋台かじしか」は、すでに9名の先客で埋まっていた。「こちら3名は、地元を代表する企業の方です。大阪から日帰りで女性4名、こちらも大阪からご夫婦です」と大将の他己紹介が始まり、客が拍手で迎え盛り上がる。隣あった客同士をつなげる…12席という屋台ならではの小さなキャパだからできることだ。
大阪からの美女4名は、往復8,000円のピーチ便を利用し、食い倒れの旅を楽しんでいた。「シンシン」のラーメン、「元祖めんたい重」などを食べ歩き、キャナルシティや天神をぶらぶらして、屋台で締めていた。テレビ番組「アメトーク」で同屋台を知り、予約を入れたという。夫婦は、ホテルで勧められたそうだ。知らない者同士が楽しく語り合い、和気あいあいとした雰囲気が漂う。「須崎屋台かじしか」の大将は、下村和代さん。数々のメディアに取り上げられている美人大将だ。親戚の屋台を引き継ぐことになり、小大将を務める父親の克彦さんと2010年に「須崎屋台かじしか」を開店した。屋台名は、和代さんの「か」、和代さんの弟2人から「じ」と「し」、克彦さんの「か」を取って命名。「母の名前を入れると語呂が悪くなるので無理でした。将来2号店を出すことになったら、母の名前『みえこ』にします」と大将は夢を語る。
屋台内は、ショーケースに美しく並べられた串物や、おしぼりの提供など、女性ならではの気遣いが嬉しい。また、小大将の趣味で80年代から90年代の懐メロが心地よく流れている。「福岡は、美味しい屋台や居酒屋がたくさんあって競争が激しい場所です。他の屋台にはないものを出そうと、家族会議を開いてメニューを決めています。地産地消にこだわって、野菜や魚介類など食材は地元の新鮮なものを使っています」と大将は言う。
一番人気は、ネギをベーコンで巻いた串焼きの『博多のネギ巻』。これに『レタス明太子チーズ巻』『ぶどう巻』が続く。お薦めは、いまが旬の『上巻貝(あげまきがい)』だ。その他、骨を取り除いて食べ易くした『大将のトン足』、卵の殻ごと食す『うずら』、ラーメンスペシャリストに伝授された『ラーメン』も評判を得ている。ドリンクは、ビール、焼酎、日本酒、ワイン、シャンパンなどを用意している。大将のお薦めは、むぎ焼酎発祥の地、壱岐の焼酎。「壱岐からいらっしゃるお客様で、焼酎蔵の杜氏さんがいます。その方のご縁で、3、4年前に壱岐で2日間屋台を開きました。島からあまり出ることがない年配の方に、博多の味を食べてもらいたいというのが目的でしたが、本当にびっくりするぐらいたくさんの方に来ていただきました。また機会があれば壱岐で屋台を開きたいです。今度は、地元の食材とコラボできればと思っています」と、大将は語る。
博多で愛される屋台、屋台なら「かじしか」と言われるようになりたい、と奮闘する大将の和代さん。本当に、また来たいと思わせる美味しくて居心地の良い屋台だ。
【取材:村重 珠実】
■須崎屋台かじしか
所在地:福岡市博多区中洲中島町1番地
営業時間:午後7時~午前2時
TEL:090-1877-3773(電話予約可)関連記事
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