山口銀行豊浦支店長が自殺
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山口銀行豊浦支店長の浦喜智嗣氏が、先週自らの命を絶ったというショッキングな知らせが入ってきた。山口銀行(現在は北九州銀行)の八幡中央支店長から2011年7月に阿知須支店長、14年6月に豊浦支店長と三つの支店長を歴任した浦喜氏だったが一体何があったのだろうか。
山口銀行は2004年5月、クーデターにより福田浩一頭取が誕生。当局からもみじ銀行救済を条件に経営統合し山口FGを設立。11年10月、山口銀行の九州の営業権を分割譲渡し北九州銀行が設立された。
山口銀行・もみじ銀行・北九州銀行を傘下に持つ山口FGは、連携を強めるために支店長をはじめとして人事交流を進めているが、西は長崎から東は東京までの広域異動のため、むしろ現場は混乱しているといわれる。今年6月、福田氏は山口FG会長兼山口銀行会長(共に代表権なし)に就任。後任には吉村猛常務が山口FG社長(兼山口銀行頭取)に就任。このトップ交代は既定路線のように報じられていたが、7月1日の「首相の一日」で、実際はそうではないことが分かったのだ。「首相の一日」
【午前】8時50分、東京・富ケ谷の私邸でNHKの番組収録。9時33分、東京・渋谷の渋谷区役所仮庁舎。参院選の不在者投票。39分、報道各社のインタビュー。10時1分、東京・河田町の東京女子医大。福田浩一山口銀行会長の見舞い。(東京新聞より一部抜粋)
調査を進めていくと、意外なことが分かってきた。6月29日、山口FGの株主総会が山口銀行本店で開催され、福田氏は何ごともないかのごとく議長として出席。しかし総会終了後とんぼ返りして東京女子医大に入院していたのだ。この安倍総理の見舞いによって、今まで秘密にしていたことが公になった。もともと福田氏は糖尿病を患い体調は良くなかったといわれる。
真偽のほどは確かではないが、「脳腫瘍」の手術を受けたとの話が伝わっている。本来社長(兼頭取)が交代すれば、株主総会後、直ちに取引先への挨拶回りを開始するが、実際に始めたのは7月中旬以降だといわれる。その間に手術が行われたとすればすべて辻褄が合うのだ。まさに福田浩一会長と吉村新社長が交代の挨拶回りの開始と時を合わせるかのように、豊浦支店長は亡くなったのだ。生前の浦喜氏は非常に生真面目な人柄だったといわれる。
ある事情通は「最初の支店長の時は5号店クラスからスタートしても次第に資格は上がっていくのだが。山口県内の支店長を5年間も務めているのに、3号店クラスの支店長のままで据え置くのは異常ではないだろうか。それが彼の心をさいなんだのだと思う」と語った。行内ではこの話は一切厳禁となっているといわれ、一方、引き継ぎのない支店長交代の挨拶を受けて、取引先も動揺しているとの話も伝わってきている。
山口銀行は「実録 頭取交替」(浜崎裕治著:講談社)のモデル銀行といわれており、今もその体質は変わっていない証なのかもしれない。衷心よりご冥福をお祈り申し上げたい。関連記事
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