地震が起きても慌てない! エレベーターは意外と安全
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地震が起きた際に、最も安全な場所は一体どこだろうか。ある建築設計事務所の建築士は、次のような話を聞かせてくれた。
「構造などにより、さまざまな基準が設けられていますが、高層ビルでいうと、4階~5階は最低でも震度5強に耐えうるように設計することが義務付けられています。それ以上の高層階になると、震度6強~7に耐えうるような設計が必要です。それでも想定外は起こり得ますので、絶対安全な場所はどこというのは、正直答えられません。ただ、エレベーターは意外と思われるかもしれませんが、安全な場所の一つといえます。(エレベーターシャフトが)三面構造で丈夫な作りになっているほか、地震管制(揺れを感知すると自動停止する機能)が今は必須で付いていますので、下手に外へ出ていくよりは、よほど安全といえるのではないでしょうか」。
閉所恐怖症の方にはたまらないだろうが、覚えておいて損はない情報といえる。「耐震技術・診断など、耐震に関する意識は、2005年以降かなり進みました。特に小学校などの教育施設を中心に進んだと思います。近年では柱などはもちろん、天井、窓など二次製品も耐震診断の対象です」(ある建築士)。
2005年といえば、耐震強度構造計算書偽装事件(「姉歯事件」)が起きた年でもある。何かをきっかけに流行病のように耐震意識を高めるのではなく、常日頃から自分で生活を守る意識を持っておくことが大切であろう。
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