九州地銀7行(東証上場)の株価~大幅な下げ
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4月28日の東京株式市場は午前中、米国株や原油先物価格の上昇を好感し、輸出関連株を中心に買いが先行。日銀は昨日から2日間の予定で金融政策決定会合を開催。市場には日銀の追加緩和への期待も広がり、前場の日経平均株価は一時上げ幅が281円に拡大していた。
しかし、正午過ぎに日銀が金融政策の現状維持を決定したことが伝わると、後場に入り日経平均株価は大幅に値を下げる展開となり、終値は前日比▲624円44銭円の1万6666円05銭で取引を終えた。
新年度に入った4月1日の日経平均株価は1万6千円台前半でスタートしたものの、一時1万5千円台と不安定な動きが見られたが、4月中旬から一気に反転し、4月21には1万7千円台を回復。しかし25日から4日間連続の下げとなり、今日の600円を超す大幅な値下がりにより、再び1万7千の大台割れとなった。
一方東京外国為替市場の円相場は、日銀の追加金融緩和がなかったことから、円買いドル売りが進み、円は1ドル=108円台後半と、約1週間ぶりに2円近い値上がりとなっている。
その流れを受けて九州地銀7行(東証上場)の株価も大幅な下げとなった。九州地銀7行(東証上場)の株価推移表(表2)を見ていただきたい。
表から見えるもの
・東証上場の九州地銀7行すべてが大きく値を下げているのがわかる。
・今日一番値を下げたのは九州FGの前日比▲41円の582円。次がふくおかFGの▲34円の378円だった。続けて宮崎銀行と十八銀行が共に▲22円で、278円と261円。
・西日本シティ銀行は▲16円の200円ジャストで取引を終えており、九州地銀7行のうち200
円割れはなかった。
いよいよ連休明けには、平成28年度3月期の決算発表が控えており、九州地銀のトップにとっては、株価の推移が気になる時期を迎えることになりそうだ。【北山 譲】
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