2024年11月25日( 月 )

アビスパ ホームで待望の初勝利!

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avispa2 J1のアビスパ福岡は14日、リーグ戦1stステージ第12節をホームのレベルファイブスタジアムで湘南ベルマーレと対戦。1-0で勝利した。この結果、アビスパは現在、リーグ戦1stステージを2勝6敗3分勝点9の17位で最下位を脱出。今期のリーグ戦で、ホームゲームでの待望の初勝利を挙げた。

 アビスパは、開始早々からベルマーレのゴールへ積極的に攻め込み、果敢にシュートを放っていた。ベルマーレも同様にアビスパのゴールへ強烈なシュートを放ち、双方とも攻撃的なサッカーでゲームが進行。だが、決定的なシュートはほとんどなく、また両チームの堅守で得点には至らず、前半は0-0で終了した。

 後半は、ベルマーレが速いテンポでアビスパのゴールを攻め続け、再三ゴール前に迫るも、アビスパの全員守備とGKのイ・ボムヨン選手の好守により、得点を与えなかった。一方のアビスパも、サイドの切り崩しと真ん中のスペースを各選手に個人技で突破するなど、攻撃にリズムが出始め、とくに60分過ぎからは絶好機がたびたび訪れた。
 そして81分、ベルマーレゴール前での鍔迫り合いのなか、FW城後寿選手のシュートがベルマーレのゴールネットを揺らし、均衡を破った。その後、終了直前にベルマーレに枠をとらえる強烈なミドルシュートを放たれたが、イ・ボムヨン選手がゴールを死守。タイムアップとなった。

大声援を送るアビスパサポーター<

大声援を送るアビスパサポーター

果敢に守る末吉隼也選手<

末吉隼也選手

 試合前のスターターの発表で、MF邦本宜裕選手、FW坂田大輔選手を起用。今シーズンは両名とも、ほぼベンチスタートからであった。この起用がズバリと当たった。邦本・坂田選手とも果敢なドリブルとランでベルマーレの守備陣に切り込んで、攻撃のリズムを作り続けた。個人技に長けた両名の積極的な攻撃の仕掛けは、アビスパの攻撃陣に刺激を与えた。そのうえで、持ち味の全員守備のハードワークが冴え渡り、アビスパが主導権を持ち続けた試合で、スコア以上の充実した内容であった。

城後寿選手喜びのインタビュー<

城後寿選手喜びのインタビュー

 試合後、井原正巳監督は、「湘南さんは我々よりも順位が1つ上のチーム。前節で対戦した仙台さんもそういう立場のチームでしたが、我々は勝利することができず、ふがいない試合をしてしまった。その借りを返そうということで、今日のゲームに臨みました。今日のゲームでは、選手たちが本当に90分間、勝利のためによくハードワークしてくれました。今日は何人かメンバーを入れ替えながら、出てくれた選手、またベンチメンバーを含めて、一体感を持って戦えた結果が、勝利につながったのかなと思っています。厳しい試合でしたが、1-0で勝つゲームを続けていくこと、勝つためにはこれだけやらないといけないということを、今日、選手たちは身を持って経験してくれたのかなと思っています」とコメント。現在、リーグ戦17位と厳しい状況のなかでも、前向きな姿勢が保たれていることがうかがえる。
 井原監督と選手間での強い信頼関係の構築と醸成、そしてサポーターとの一体感がより増してきている感がある。今回の試合は、アビスパが苦境下であってもプロフェショナルとして、常にベストを尽くしてきた積み上げが、ようやく現れ始めてきたように思える試合であった。軽々しく“連戦連勝”とは言えないが。上昇傾向にあることは明確だ。

【河原 清明】

 

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