【提案】東亜大学学園廃校のお奨め(7)
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日本には大学が多すぎる!政府統計によると高校の数のピークは昭和63年の5,512校だった。その頃の大学数はというと、490。高校数は以後、減少を続け、平成27年には4,939校となっている。少子化の影響であることは言うまでもない。ところが、大学の数は779にまで増加。なんと1.6倍になっているのだ。近年、わずかずつ減少しているものの、大学が多すぎる状態が続いている。
大学の定員数を合計すると、18歳人口の9割以上(2014年内閣府発表。定員数は大学と短大合わせて18歳人口の93%)がおさまるという状況。みんながみんな大学に行くわけではなく、専門学校へ進んだり、就職したりする若者も多くいるため、実際の進学率は6割といったところのようだ。つまり。定員割れが常態化している大学も数多くあるということなのである。国公立大学や有名私立大学以外の多くの私立大学は、定員割れを起こしていて、その打開策も見いだせずにいる。
定員割れを起こしている私立大学は、専門学校のように資格試験合格のための学科を設けたり、学部を再編して応募者数を増やそうとしたりするなど、さまざまな策を講じている。しかしながら、18歳人口の減少は続いており、そのなかで存在感を発揮することは容易なことではない。
山口県下関市の私立「東亜大学」も、苦境に立たされている大学のひとつだ。定員割れが続いており、その打開策として海外からの留学生の確保を打ち出したのは既報のとおり。今年から日本語教育の専門部門である別科を設け、留学生を呼び込もうと動き始めた。ほかの私立大学でも別科を設け留学生に活路を見出そうとするところはある。しかし、東亜大学の場合は過去に行った失策のために大きな負の遺産を抱えているのである。
【特別取材班】
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