【ナビスコ杯】アビスパ快勝でノックアウトステージ進出
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J1のアビスパ福岡は、6月5日に2016ヤマザキナビスコカップ・グループステージ第7節を、アルビレックス新潟とホームのレベルファイブスタジアムで対戦。4-2で快勝となった。この結果、アビスパはクラブ創設以来、初のノックアウトステージへの進出が決まった。
2日(木)のリーグ戦・名古屋グランパスとの対戦から、中2日の厳しいスケジュールのなか行われた今回のアルビレックス新潟戦。
開始早々の6分にアルビレックスに先制点を献上し、重苦しい雰囲気となったが、その後は試合終了まで攻守ともにアビスパが主導権を握った。16分にFW金森健志選手、19分にFW平井将生選手、37分に再び金森選手、そして68分に途中出場のFW城後寿選手がゴールを決めて4得点。82分にアルビレックスに2点目を許すも、その後も危なげないゲームマネジメントでタイムアップとなり、勝利した。今シーズンのアビスパは、リーグ戦・ナビスコ杯ともに2得点が最高で、得点力向上が大きな課題であった。過去、毎試合バリエーション豊富な戦法で再三好機を演出しているものの、シュートに持ち込むまでに至っていないシーンが数多く見られていた。パスミス、トラップミス、ボールの競り合いに負けるなどで、チャンスを逃していた。
そのようななか、この日のアルビレックスとの戦いでは、それらがほとんど見られず、正確なパスワークとドリブル、攻守の切り替えがより迅速で、有効なカウンターアタックを再三見せてくれた。
要因は、よりレベルの高いハードワークによりボールポゼッションを高め、身体を張って相手ボールを獲得するシーンが数多く見られたことだ。試合が進むごとに、アルビレックスの勢いが弱まっていったこともあったものの、アビスパの選手全員が貪欲にボールを追い続けたパフォーマンスが、4得点を挙げての快勝を引き寄せた要因であると言える。
とくに、アビスパ2年目の18歳MF邦本宜裕選手の攻守にわたるアグレッシブなパフォーマンスが、その象徴であったと言えよう。また、攻撃の中核であるFWウェリントン選手が出場していないケースでの攻撃のオプションのトライアルができ、成果が出せたことは大きな収穫である。アビスパの生命線である全員のハードワークの“激しさ”が90分間継続し、「必ず勝つ」という闘志が前面に出ていた。この試合まで、中2~3日のスケジュールのなかでの、ホーム4連戦。サンフレッチェに完敗するなど苦戦続きであったが、この日の勝利は、今後のアビスパにとって躍進するきっかけとなる試合だったであろう。持ち前のハードワークに磨きがかかったことと、有効な攻撃のオプションをトライアルして成果を上げたこと、そして選手層の厚みが増したことを証明した。何よりもカップ戦ではあるが、次のステージに進出したことは、アビスパにとって“経験”という大きな財産となる。
この日の勝利が、現在リーグ戦最下位から脱して、順位を上げていくきっかけとなることを信じている。次は、アウェーでリーグ戦15節のヴァンフォーレ甲府戦。注目の1戦だ。
【河原 清明】
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