公金の公私混同問題が問題視されている舛添要一東京都知事は6日、記者会見を開き、弁護士に依頼した自信の疑惑に関する調査について、その結果を報告した。「違法性はないが不適切」という調査結果が大半を占めるなか、舛添氏は「汗顔の至り」(=自分の行動を深く恥じ入る)と受け止めたという。
舛添氏は、自分自身のけじめとして、不適切とされた政治資金からの宿泊費、飲食代の支出については個人資産から返金し、法に抵触しないように寄付するとのこと、また、美術品については、知事室・応接室に展示するほか、展示の希望があれば貸し出すとし、政治団体を解散する際は美術館などに寄贈するという。公用車の使用が問題視された湯河原の別荘については、売却する意思を表明した。
予想通りの調査報告である。世論を代表して質問を行う記者に対し、厳しく反問する姿勢まで見せた弁護士の姿は、とても「第三者」と言えるものではなく、やはり「舛添氏=クライアント」のように映った。会見のなかで、「都民のために努力して仕事したい」と意欲を見せた舛添氏だが、都民はどう受け止めただろうか。
【山下 康太】
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